大山のぶ代さんテレビ出演

 本日午前11時05分からNHK総合で放映の「さらさらサラダ」(東海3県のみの放映)に大山のぶ代さんがゲスト出演する、と新聞のテレビ欄で知ったので、予約録画して観ることにした。
 NHK名古屋放送局プラザウェーブ21からの公開生放送で、大山さんは、師勝町立師勝西小学校の児童たちの拍手に迎えられて登場。児童が描いたドラえもんの絵を一斉に見せてもらうと、「みんな私よりうまい」と称讃し、ドラえもんの声で「どうも、ありがとう」とお礼を言った。
 席について、『徹子の部屋』のようなコーナーになると、アナウンサーの質問に答えるかたちで、大山さんが自分の生い立ちやこれまでの仕事について語っていった。なかでもとくに注目だったのは、大山さんの初期の仕事として、黒柳徹子さんや三輪勝恵さんとともに声を担当した『ブーフーウー』の映像が少しだけ流されたことだ。このとき、アフレコ風景の写真も紹介されたが、さすがに皆さんお若い。三輪さんに至っては、若いというより、まだあどけない印象だ。


 後半は、やはりドラえもんに関する話題が中心となった。今まで何度も聞いた話でも、この時期に大山さんの口から聞くと、特別な感慨が生まれる。
 大山さんの話を要約するとこんな感じだった。


●中国では、ドラえもんが日本と同じ声のまま字幕スーパーで放映されていて、中国旅行中バスなどでおしゃべりをしていると、中国の方がドラえもんの声だと気づいてざわざわする。


ドラえもんでは悪い言葉づかいはしないよう気をつけていた。


ドラえもんの仕事を始めた頃、風邪をひいた状態で録音してしまい、「ドラえもんが風邪をひいてかわいそう」という手紙や電話をたくさんもらったことがあったので、それからは風邪をひかないよう注意している。


●直腸がんの手術をするかどうか迷っているとき、ドラえもんの「切れば」という声が聞こえてきて、手術を決断した。


●結婚生活42年のうち、ドラえもんとのつきあいは足掛け27年にも及ぶので、ドラえもんが夫との共通の話題になっている。自分らには子どもがいないので、ドラえもんはわが子のようだ。


●仕事でドラえもんの声を吹き込むのはこれで終わりになるが、その後もドラえもんとのつきあいは続いていく。ドラえもんはいつも私のそばにいてくれて、自宅でも新幹線のなかでも、「ねえ、大山さん」と話し掛けてくれる。



 本日は、大山のぶ代さんの姿をテレビでもう一度観ることになる。午後8時から放映のテレビ東京「いい旅・夢気分」に、大山さんが、小原乃梨子さん、野村道子さんとともに出演したのだ。その3人が、ドラえもん卒業記念として青森へ旅に出かけるという企画であった。
 3人が食事をとりながらドラえもんの思い話をする場面では、少しジーンとした。


「さらさらサラダ」といい「いい旅・夢気分」といい、こうした番組は、ドラえもんの声を長年務めてきた声優さんたちへのねぎらいの意味があると思うが、ドラえもんを放映している当のテレビ朝日でなく、別のテレビ局の番組でそれが行なわれたところがちょっと気にかかる。テレビ朝日こそ、声優さんたちへの感謝の気持ちを示す番組をきちんと作るのが筋だろう。3月のドラ特番などで、そういうものが観られるのだろうか。