ドラ新声優お披露目会見

 3月25日(金)から30日(水)にかけて東京・六本木ヒルズ〝ドラタウン〟というドラえもんイベントが開催されていて、昨日28日(月)には新声優さん5人のお披露目をかねた公開記者会見がおこなわれた。私はこのイベントに行けなかったのだが、テレビ朝日系のワイドショー番組*1でお披露目会見の模様を観ることができたので、かなり救われた気分だ。


 お披露目会見の模様は、会見当日の夕方に放送された「スーパーJチャンネル」でまず流されたのだが、私はなぜかこの番組の予約録画に失敗し、お披露目会見をとりあげたパートの終わり部分しか観られなかった。そんなこともあって、本日は時間帯など間違えないよう慎重に構え、めぼしい番組をすべて予約録画しておいた。おかげで昨日よりはまともにお披露目会見の様子を楽しむことができたのだった。


 本日の「スーパーJチャンネル」内で新声優さんのオーディション風景を伝えるドキュメントが放送される、との情報を知人からもらったのだが、どうやら関東ローカル枠での放送だったようで、東海地方ではまったく観られず、二日連続で「スーパーJチャンネル」には悔しい思いをさせられる結果となった。まあ、昨日は録画ミスをした私が悪いのだが…。


 とにかくこれで、すでに聞いていた水田わさびさんを含め、新声優さん5人の声を聞くことができたわけである。実際に聞いてみて、もちろん今までの声と違うという意味での違和感はおぼえるが、それぞれのキャラクターに合っていないということはなく、それなりに納得のいく声ばかりであった。
 のび太役の大原めぐみさんは無難な感じ。作品内での出番としては、ドラえもん役の水田わさびさんよりも多くなるだろうから、ある意味最も頑張っていただきたい声優さんだ。しずかちゃん役のかかずゆみさんは、演技力に関しては何の心配もいらないという印象。かかずさんの声からは、野村道子さんが湛えていた〝どことなく古風なしとやかさ〟が消え、〝今風の快活さ〟がみなぎっているように感じられた。
 スネ夫役の関智一さんは、声自体はスネ夫に向いていると感じたが、彼がしゃべるたびにファンの女性たちがキャーキャーと歓声をあげるので、そのことばかりに気をとられてしまった。最も聞きたかったジャイアン役の木村昴さんは、〝元気で迫力のある頼もしい男の子〟の声だったけれど、ジャイアンにしては〝良い声〟に聞こえ、〝並外れた音痴〟とか〝のび太をいじめるガキ大将〟といったジャイアンの特性とは、すぐにイメージが結びつかなかった。実際の作品のなかで声を聞けば、また違ったふうに感じられるかもしれない。
 木村さんに限らずどの声優さんの声も、4月15日からの『ドラえもん』本編でどう演じられるかによって、ちゃんとした印象が定まってくると思う。


 新デザインの絵が動くところも、25日(金)の『のび太のワンニャン時空伝』放送時と本日のワイドショーで、わずかながら観ることができた。絵のほうは声以上に問題がない。というか、藤子・F・不二雄先生の絵に近づいたキャラクターといい、テンポのある動きといい、期待できそうな要素にみちている。これを観て、4月15日からのリニューアルスタートがさらに待ち遠しくなった。



 新声優さんお披露目会見は、「日刊スポーツ」「スポーツニッポン」「スポーツ報知」「中日スポーツ」といった本日付のスポーツ新聞でも報道されている。それとは別に、「日刊スポーツ」では、関西版の視聴率ベスト20(3月21日〜27日/ビデオリサーチ調べ)が発表されていて、25日放送の『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』が〝17.1%〟で17位にランクインしている。
 また、本日付「朝日新聞」朝刊の〝ひと〟のコーナーで水田わさびさんがとりあげられ、「しわがれているが、明るく弾む声には、夏ミカンのようなさわやかさがある」と評されている。水田さんの「のび太君の保護者というより、一緒に遊ぶ友達でいたい」とのコメントも紹介されている。後期の大山のぶ代ドラは、どちらかというと保護者的なたたずまいを醸していたが、水田ドラはオバQ的な友達テイストになりそうな予感。


●情報
 4月15日(金)放送の『ドラえもん 1時間スペシャル』は、「勉強べやの釣り堀」「タイムマシンがなくなった!!」「思い出せ!あの日の感動」の3本が放送されるようだ。
http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon_2005/contents/story/0001/index.html

*1:私が観た番組は「どですか!」(名古屋テレビ)、「スーパーモーニング」、「ワイド!スクランブル