パットリくん・ハッタリくん・ハットトリックくん・ハットリくん

 以前当ブログで「にんじゃパットリくんコンピューターゲームフーセンガム」という、「忍者ハットリくん」のパチもん以外の何物でもない品を紹介したことがあります。
 それがコレです。

 1980年代に購入したもので、「パットリくん」というネーミングが、いかにもパチもんらしいうさん臭さとチープさを表しています(笑) 本物のハットリくんのほっぺは赤い渦巻き模様ですが、パットリくんはそこの部分が黒い2本の線になっていて、その微妙な差異が「これはハットリくんではなくパットリくんなのだ」ということを無理やり主張しているようです。“コンピューターフーセンガム”と名付けたのは、当時ヒットしていた忍者ハットリくんファミコンソフト(ハドソン)を意識してのことでしょう。
 こうしたパチもんは、よほど元ネタを侵害したり侮辱したりした悪質なものでない限りは、ユルい気分と心地よい失笑を与えてくれて、なんだかイイなあって思ってしまいます。



「にんじゃパットリくんコンピューターゲームフーセンガム」のほかにも、明らかに「忍者ハットリくん」を意識したネーミングの品をゲットしたので紹介します。
 まずは、「忍者ハッタリくん」なる4コママンガです。

 著者は、よだひできさん。芳文社から昭和59年11月に刊行されています。
ハットリくん」を「ハッタリくん」ともじる発想は結構ありがちなものだと思いますが、あえてそれを作品のタイトルに堂々と掲げる挑戦的なところを買いたいです(笑) ハットリくんのフルネームは「ハットリカンゾウ」ですが、ハッタリくんのほうは「ハッタリかんぞう炎」といいます^^ 何とも不健康そうな名前の忍者ですね。



 こちらは、そのまんま「ハットリくん」です。「忍者」じゃないところがミソです^^

 これが何かと言えば、葉ダイコンの種子でして、葉を取って食べる野菜なので「葉取り」→「葉っ取り」→「葉っ取りくん」→「ハットリくん」と名付けられたようです。
ハットリくん」という名前だけにつられてコレを買ってしまった自分が不思議になってきます(笑)


 
 これは、昭和40年代のパチもんめんこです。絵のバランスの悪さが脱力的です。



 以上のような話題をあるところで出したら、「忍者ハットトリックくん」とか「忍者トットリくん」なんてマンガもあったとご教授いただきました。
「忍者ハットトリックくん」は、小学館の学習誌に連載され、1995年にてんとう虫コミックス全1巻で単行本化されています。作者は玉井たけしさん。玉井さんは1985年に「おじゃまロボット・ニンポーマン」という作品で第9回藤子不二雄賞を受賞しています。
 さっそく、その単行本を入手しました。

 主人公のハットトリックくんは、自称日本一のサッカー少年。額のJ印は「Jリーグ」のJかと思いきや、「じゃまもの」のJとのこと。



 2004年に公開された実写映画『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』では、忍者ハットリくんの役をSMAP香取慎吾さんが演じたため、「カットリくん」なんて愛称で呼ばれたりしていました。この映画はパチもんなどではなく、著作権者公認の作品でした(笑)