ほんこんさん、フー子に感動


 何日か前に放送されたフジテレビの某番組で、お笑いタレントのほんこんさん(130R 蔵野孝洋さん)が、子どもと観に行ったドラえもんの映画でとても感動した、と話していた。ほんこんさんはその映画のことを『風の子フー子』といっていたが、『のび太とふしぎ風使い』が正しいタイトルである。
 この映画のラストでフー子が迎える悲劇的な運命が、かわいそうで泣けてきたのだそうだ。ほかの出演者にも「ビデオで観てください」と薦めていた。
 こうして、ドラえもんドラえもんと関係のない番組で誉められている場面にたまたま遭遇すると、なんだか嬉しくなってくる。
 私の場合、ドラえもんが誉められるにしても、藤子・F・不二雄先生が描いたマンガの『ドラえもん』や、映画ならば藤子・F先生ご存命時の作品が誉められてこそ真に嬉しく感じられるのだが、ここは心を広くして、ほんこんさんがドラえもんの映画をテレビ番組の中で誉めてくれたという事実に、素直に喜びを感じたい。『のび太とふしぎ風使い』のような直球勝負の感動系作品に涙する人の感性は、いたって健全なのだろうし。