懸賞などで当たった直筆サイン

 13日の日記で、藤子不二雄A先生とビールを飲みながら会話をさせていただいた立食パーティーのことを書いた。
 私が藤子A先生とお酒を飲んだのはこれが初めてではなく、数年前にある居酒屋で飲食をご一緒させていただいたことがある。しかしそのときは、藤子A先生とは完全に初対面で、今までメディアの中でしか拝見したことのない藤子A先生が目の前にいる、という感動と興奮と緊張で、先生がすぐ隣の席に座っておられるにもかかわらず、ほとんど何も話せなかった。「先生にお会いするのは、今日が初めてなんです」と緊張気味に話す私に対して、藤子A先生が「今までに何度も見た顔だと思ったんだけどなぁ」とおっしゃったことが、今でも鮮烈に記憶に残っている。


 件の立食パーティーで、藤子不二雄A先生、ちばてつやさん、篠田英男さん、小山由紀子さんが寄せ書き風にサインした直筆色紙が当選したことも、13日の日記で触れた。
 このとき一緒にいた藤子ファン仲間から、「サイン色紙がよく当たりますねえ!」と言われたのだが、確かに私は、一昨年から今年の間に、マンガ家の直筆サインが今回も含めて5回も当たっているのである。そのうちの4回は藤子不二雄A先生に関連した賞品で、あとの1回は『アフター0(ゼロ)』などのSF短編で有名な岡崎二郎さんのサイン色紙であった。
 岡崎さんの色紙は、『アフター0』の単行本の帯に付いた応募券を集めて送った結果当たったもので、『アフター0』のキャラクター数名がカラーで印刷された特製色紙に、ご本人の自画像とサインと「○○さんへ」という宛名がサインペンで描かれている。自画像からはフキダシが出ていて、「ありがとさんです!!」とのセリフも入っている。


 藤子不二雄A先生関連の賞品4つのうちの1つは、もちろん今回のパーティーで当たった寄せ書きサイン色紙で、その他の3つは以下のようなものである。


 
藤子不二雄A先生直筆サイン入り『愛…しりそめし頃に…』複製原画●
 2002年に発売された火の鳥人物文庫『藤子不二雄A 夢と友情のまんが道』(菅絋著・講談社発行)のプレゼントで当たったもの。当選者は10名だったはずだが、これに応募した知り合いが皆当選していたのが不思議だった。応募総数が少なかったのだろうか。
 当選者によって賞品の種類が違っていて、私のところには『愛…しりそめし頃に…』の複製原画が送られてきた。藤子不二雄atRANDOMの管理人・よねさんは確かブラックユーモア短編の『パラダイス』、藤子イベントでよく会う高校生のMくん*1は『まんが道』の複製原画が当たったとのことである。
 複製原画といいながら、印刷面がコーティングされてすべすべしているうえに、コマの周囲が柄枠で飾られていて、再現性に欠ける複製原画になっている。だからといって喜びが減じるわけではなく、それはそれでとても嬉しかった。とくに、藤子A先生が、直筆サインとともに「○○さんへ」と宛名も書いてくださっているのがありがたい。



藤子不二雄A先生直筆サイン入り単行本『愛…しりそめし頃に…』5巻●
 2003年4月23日放送のデジタルコンテンツラジオ番組『くり万太郎のブロードバンド!ニッポン』に藤子A先生がゲスト出演されたので聴いていたら、生放送で藤子A先生への質問メールを募集していた。それで慌てて質問を考えてメールを送ってみたら、番組の最後で私がプレゼントの当選者に選ばれたのである。当選者は2名か3名だったはずである。
 藤子A先生のサインは、単行本の表紙見返し部分に、赤のサインペンで書かれていた。



藤子不二雄A先生直筆「忍者ハットリくん」色紙●
 中日ドラゴンズをひたすら応援するスポーツ新聞「中日スポーツ」に、マンガ家の所ゆきよしさんが著名マンガ家をゲストに招いて対談するコーナーがあった。その対談コーナーに藤子A先生が呼ばれたさい、先生はその場で色紙を1枚描き、それが読者へのプレゼント賞品になったのだ。したがって、当選者は1名のみ。私が当選者1名の懸賞に当たったのは、これが初めてのような気がする。
 送られてきた賞品は、市販の色紙に藤子A先生直筆のハットリくんが描かれたものだった。もちろん先生のサイン入りだ。ハットリくんは、黒赤二色のサインペンで描かれ、ピースのポーズをお茶目に決めている。



 懸賞などで藤子不二雄関連の賞品が当たったときの感激は非常に大きなものがあるが、とくに藤子先生の直筆ものとなると喜びもひとしおだ。

*1:高校生のMくんは新潟在住の藤子ファン。東京や富山で開催される藤子イベントによく参加している。11日の岐阜のイベントには来れなかったようだが、そのとき藤子A先生は「最近、姿を見かけないけど…」とMくんのことを気にかけておられた。Mくんは、今年3月の氷見・高岡におけるハットリくん列車出発式のときに藤子A先生に会っているから、半年ちょっと会わないだけで藤子A先生に心配されてしまうほど、藤子イベントの常連さんであり藤子スタジオの方々にかわいがられている人物なのだ。藤子ファン仲間のOさんと私は、Mくんを守ってあげてと藤子スタジオの社長さんから仰せ付かっているくらいである。Mくんは、品川の藤子不二雄A展にも来ていたみたいだが、藤子A先生が会場においでになった日とは違っていて会えなかったようだ。