小原さんインタビューとたてかべさん肝付さん対談

 アニメ『ドラえもん』の声優さん交代が判明して以降、当事者である声優さんのなかでメディアに登場して発言する機会が圧倒的に多かったのは、ドラえもん役の大山のぶ代さんであるが、現在発売中の雑誌には、のび太役の小原乃梨子さん、ジャイアン役のたてかべ和也さん、スネ夫役の肝付兼太さんが登場し、それぞれが『ドラえもん』にまつわる思い出などを語っている。


 小原乃梨子さんは、「女性自身」4月12日号(光文社)のインタビュー記事に登場(50〜51ページ)。「映画は、いつもはダメなのび太が1年に1度、ヒーローになる晴れ舞台なんです」「ふだんはダメでも、1年に1回頑張ればいいという、(藤子・F・不二雄)先生のメッセージかもしれません。勉強ができなくても、運動がダメでも、人から愛されて、人を蹴落とさない、そんなキャラクターって大事だし、素敵ですよね」というコメントに心が響いた。


 たてかべ和也さんと肝付兼太さんは、「TVBros.(テレビブロス)」4月2日号(東京ニュース通信社)で対談をおこなっている(14〜15ページ)。新声優さんについて、たてかべさんは「僕は新しいジャイアンとお酒を飲みに行こうと思ってたんです。でも14歳じゃ行けない(笑)。それだけが残念」、肝付さんは「関智一くんはスネ夫の幼少の頃をやったことがあるんで、ぴったりと思いましたね」と語っている。
 この号は、新デザインのドラえもんのび太が表紙を飾っていて、12ページから「ゆくドラ くるドラ」というドラえもんの特集記事を組んでいる。そこで、新声優さん5人のプロフィールやコメントを読むことができる。



 昨日29日(火)深夜、「くりぃむナントカSP」(テレビ朝日系)の「クイズ!いきなりラストカット」のコーナーで、〝『パーマン』(シンエイ動画版)最終回のラストカットは何?〟という問題が出された。この企画では以前に『キテレツ大百科』がとりあげられたことがある。
〝『パーマン』の最終回は「パー子の宝物ってなーんだ?」という話です〟と紹介されたとき、くりぃむしちゅーの上田さんが「最終回らしくないなぁ」と反応した。たしかに、「パー子の宝物ってなーんだ?」が放送された当時も*1、とくにこのエピソードが最終回だというアナウンスはなく、翌週から何事もなかったように『パーマン』の再放送が続いたため、あとになってようやく、これが最後に放送された『パーマン』の新作だったのかと分かったくらいである。だから、「パー子の宝物ってなーんだ?」が『パーマン』の最終作だという知識はあっても、〝最終回〟という実感は薄い。
 これが最終作だと知れば、たしかにそのように観られる素敵な話だと思う。500話以上もつくられた『パーマン』のラストにこの話が置かれたことで、シンエイ動画版『パーマン』のメインテーマ(の少なくとも一つ)は、〝パーマン1号とパー子の恋の物語〟であったのだと示されたことになる。
 ちなみに、「パー子の宝物ってなーんだ?」のラストカットは、パーマン1号とパー子が飛び去ったあとの〝海に沈みゆく夕日〟であった。

*1:藤子不二雄ワイド」内で、1985年7月2日に放送された。