「復刊ドットコム奮戦記」の表紙を藤子A先生が執筆

 ブッキング・左田野渉さんの著作「復刊ドットコム奮戦記」(仮題)の表紙を藤子不二雄A先生が執筆する模様。どんな表紙デザインになるのか、想像がつかない分この目で確かめるまでが楽しみだし、内容的にも、「藤子不二雄Aランド」刊行にまつわるエピソードを書いてくれるのでは、と期待している。築地書館から6月末頃に刊行予定。
http://www.fukkan.com/column/index.php3?msgdate=msg050415


 左田野渉さんが復刊ドットコムのサイトで3月19日に発表したメッセージによると、藤子不二雄A先生の『ミス・ドラキュラ』復刊が、実現の方向で着々と進行しているようだ。
『ミス・ドラキュラ』は、昭和50年から55年まで「女性セブン」に連載された作品で、ハイミスOLの虎木さんとその同僚たちの、ユーモアとペーソスあふれるエピソードを、1話4ページで軽妙洒脱に描いている。虎木さんは、ふだんは地味で目立たず、同僚たちに軽視される存在だが、その正体は、お金持ちで思いやりがあって美人で優れ者の〝ミス・ドラキュラ〟なのである。
 ファンの間では、『無名くん』『オヤジ坊太郎』と並んで、〝変身三部作〟と呼ばれることもある。私は、この三作では『ミス・ドラキュラ』が最もお気に入りだ。


『ミス・ドラキュラ』の単行本は、奇想天外社から4巻まで出ていたが、その単行本に収録されたのは『ミス・ドラキュラ』全252話中の148話までで、未収録が104話もあったという。奇想天外社はすでに倒産していて、とうぜん『ミス・ドラキュラ』の単行本も絶版、というか、奇想天外社が倒産してしまったため単行本が4巻までしか出版されなかったらしいのだ。全話収録されれば、7巻まで行く計算なのである。


 左田野さんが「原画が失われてしまった、コミック『ミス・ドラキュラ』の単行本未収録作品が掲載されていた雑誌のバックナンバーを保管しているマイクロフィルム」を某出版社から貸してもらった、と書いていることから、ブッキングは今回、奇想天外社の単行本全4巻を復刊するのみならず、それに未収録だった話も収録する方向のようで、もし本当にそうだとすれば拍手喝采の出版となろう。
http://www.fukkan.com/column/index.php3?msgdate=msg050319