「まんだらけZENBU」27号は藤子TOY特集

 ただいま発売中の「まんだらけZENBU」27号が、藤子不二雄特集を組んでいる。今号はとくに藤子TOYを中心とした品揃えで、総数250点以上の藤子TOYをカラー写真で紹介している。
 目玉は、大小2種類のタカトク製・ドラえもんソフビ人形セットである。これは、1974年日本テレビで放送されたアニメ『ドラえもん』、いわゆる「旧ドラ」時代に発売されたソフビ人形で、大サイズのものは「ドラえもんとドラミ」のセット、小サイズのほうは「ドラえもん、ドラミ、しずか、ジャイアンスネ夫」のセットになっている。小サイズのセットにのび太が入っていないのは、〝この人形で遊ぶ子ども自身がのび太〟というコンセプトの商品だったので、もともとのび太が作られていないからだ。
 それにしても、このソフビ人形の価格が凄まじい。大サイズのセットが100万円、小サイズのセットが45万円もするのだ。
 この目録の商品はすべてオークション用なので、100万円とか45万円というのは、販売価格ではなく最低入札価格である。今のレベルで見れば決して出来がいいとはいえない、パチモンテイストすら感じさせるソフビ人形の最低入札価格がこれだから驚きだ。
 幻の「旧ドラ」時代に発売されたソフビ人形はこの2種類だけなので、コレクター人気が高いのはわかるのだが… それだけ「旧ドラ」というのは、コレクターのあいだでも絶大なブランドになっているのだろう。


 藤子不二雄特集は、TOYのあと、単行本、別冊ふろく、原画・色紙と続く。懐かしの漫画本をテーマにした司猿介さんの連載マンガも、今回は「夢追い人ふたり」というタイトルで藤子不二雄をとりあげている。
 私は、今回のオークションに参加しないが、商品の写真ひとつひとつを眺めているだけで充分に楽しい。この目録を保存しておけば、これ自体が藤子グッズの資料にもなるし。
 ただ、写真を眺めているうちに欲しくなってくる商品がたくさんあるのがつらいところだ。
 藤子ファン仲間で、藤子TOYや別冊ふろく、直筆色紙などの高額商品に入札する予定の人がいるので、ぜひ落札できるよう健闘を祈りたい。