「わさドラ」10月28日より新OP曲

 アニメ『ドラえもん』のオープニング曲が10月28日から新しいものになる、と本日のスポーツ紙などで報じられた。
 この4月にアニメ『ドラえもん』が大幅リニューアルされ、声優は総入れ替え、キャラや背景などの絵柄もがらりと変わり、3月までの『ドラえもん』とは別番組といってもよいくらいの変貌を遂げた。それでも、オープニング曲の『ドラえもんのうた』だけは〝女子十二楽坊の演奏で歌詞は字幕だけ〟という変則的な形態ながら、これまでどおり流され、声や絵やBGMは変わっても『ドラえもんのうた』だけは不変なのか、と思わせた。ところが、ここにきてオープニング曲を新たなものにするという発表がなされたのである。

ドラえもんテーマ曲も交代、夏川が歌う」
 テレビ朝日の人気アニメ「ドラえもん」(金曜午後7時)のオープニングテーマ曲が、26年ぶりに生まれ変わる。「こんなこといいな」でおなじみの「ドラえもんのうた」に代わって、宇崎竜童・阿木燿子夫妻の作曲・作詞で、夏川りみが歌う「ハグしちゃお」が10月28日の放送から登場する。
 ドラえもんは4月に大山のぶ代ら声優を一新。79年の放送開始から大杉久美子山野さと子、東京プリン、渡辺美里女子十二楽坊とアーティストを代えて続いていたオープニング曲も刷新することになった。
(日刊スポーツ) - 9月21日9時48分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000008-nks-ent

 私は、4月のリニューアルの時点でオープニング曲も新しくしたほうが、徹底したリニューアルになってよいのになぁ、と思っていた。もちろん子どもの頃から聴きなじんでいる『ドラえもんのうた』には愛着があるし、それを永遠に続けていくという選択肢もありだとは思うが、声優を一新し絵柄も変えることで急進的なリニューアルを遂行するのなら、オープニング曲もまったく新しいものにしたほうが潔いのでは、と感じていたのだ。


 結果的にリニューアル後のオープニングでも『ドラえもんのうた』が使われ、それはそれでよいとしても、楽器の演奏だけで人の歌声はなしという変則的なオープニングになってしまったのは、あまり肯定できることではなかった。そして今回、夏川りみが歌う新オープニング曲が10月28日放送分から流されるとの発表である。ちゃんと歌詞のあるオープニングになるのは望ましいが、こうなってくると、リニューアル後も『ドラえもんのうた』を半年間だけ流したことがいかにも中途半端で解せない。


 それよりも何よりも、新オープニング曲『ハグしちゃお』が、『ドラえもんのうた』に負けないくらい『ドラえもん』という作品のテーマをとらえた、永続性のある楽曲なのかが気になるところだ。有名歌手とのタイアップで一定期間ごとに曲目を代えていくようなことは、できることなら避けてもらいたい。


 とにかく、新しいオープニング曲が決まった以上、よい楽曲であってほしいと願っている。(私は今のところ、『ハグしちゃお』がどんな曲かまったく聴いていない)



●追記

役目を終えた「ドラえもんのうた」について、吉川大祐プロデューサーは「番組にとって貴重な財産。今後も映画や挿入歌などで次世代に伝えていければ」と話した。
(日刊スポーツ) - 9月21日9時48分

 上で「リニューアル後も『ドラえもんのうた』を半年間だけ流したことがいかにも中途半端で解せない」と書いたが、『ドラえもんのうた』は、オープニング曲ではなくなるものの、今後も『わさドラ』の映画や挿入歌で使われていく方向のようだ。
 リニューアル後も半年だけ『ドラえもんのうた』を流すことで、この歌だけは『わさドラ』になっても何らかのかたちでずっと使い続けていくのだということを示していたのか。


●『わさドラ』関連記事情報
「TVぴあ」10月5日号(9月24日→10月9日)97頁に、木村昴さんを紹介したミニ記事が載っている。