「もっと!ドラえもん」No.4

藤子・F・不二雄ドリームシアター「もっと!ドラえもん」No.4を購入。正規の発売日は明日12月1日だが、本日書店に並んでいた。


 今号でちょっとしたハプニングがあった。今号のフロクは本来、カウントダウンフィギュア「スネ夫」&「タイムマシン右後部」であり、今号の表紙・表紙裏などにもしっかりそう書かれているのだが、実際に封入されていたのは、次号(No.5)につくはずの「しずかちゃん」&「タイムマシン右前部」だったのだ。制作上の手違いによるものらしい。全国的にこのようなことが起こっているのだろうか?


 雑誌本体のほうは、表紙を開くと「のび太の恐竜2006」公式ポスターのピンナップが折り込まれていて、目を引かれた。巻頭特集も「のび恐2006」に関するものだ。製作発表記者会見のレポート記事のなかで、報道陣に配られた特製パンフレットがちらりと紹介されていた。資料を入れるケースが、卵の殻に入ったドラえもんの形になっていてかわいらしい。
 2006年2月より新装版大長編「のび太の恐竜」や「映画ガイドブック」などの新刊が続々登場、との情報があり、今から楽しみ。「のび恐2006」を劇場で観るともらえる「トコトコ★おさんぽドラ」もおもしろそう。トコトコ歩くドラえもんのあとをピー助がついてくる、というほほえましいアイテムだ。


「のび恐2006」以外のドラ情報では、2002年7月大阪から全国を巡回してきた「THEドラえもん展」が、12月の長崎会場で終幕を迎える、というのに感慨をおぼえた。私は大阪で1回、名古屋で2回の計3回同展に足を運んだ。大阪は初日に行った。アニメ『ドラえもん』の番組内で大阪初日の模様が紹介されたさい、私の後ろ姿が画面にちらりと映ったことを思い出す。この日は藤子・F先生の奥様、正子さんのお姿を会場内で見かけることもできた。
わさドラ」のDVD&ビデオが2006年2月10日からレンタル開始、3月にはセルビデオが出る、という情報も心にとまった。


 今号のメイン特集ともいえる「レギュラーキャラ研究 しずかちゃん」は、しずちゃんの多様な魅力を、図版をふんだんに使いながら紹介していて楽しい。しずちゃんをはじめ藤子・Fマンガの女性キャラを分類・検証したページがとくに見応えがあった。いろいろな藤子・Fマンガのヒロインたちがずらりと集まったビジュアルが壮観。
 藤子・F女性キャラが持つほとんどの要素を備えたしずちゃんを中心に、各女性キャラの「元気度・おしとやか度」「お姉さん度・妹度」を座標軸に分布させたページを見ていると、いま何かと話題の〝萌え〟現象を意識させられる。



「未収録カラー名作選」では、「たからさがしに行こう!」と「クモノイトン」がカラー再録されている。

●「たからさがしに行こう!」
初出:「小学二年生」1978年1月号
単行本未収録


●「クモノイトン」
初出:「小学二年生」1978年2月号
単行本:「藤子不二雄ランド」24巻収録


藤子・F・不二雄 厳然!!まんが名作ガイド」は『ウメ星デンカ』と『新オバケのQ太郎』。明日発売のぴっかぴかコミックスウメ星デンカ』1巻は、コロコロ文庫およびてんとう虫コミックスに未収録の作品ばかりを収めているようなので、どんな収録内容になるか楽しみ。1969年に放送された白黒アニメが少しだけ紹介されているが、こうした白黒時代の藤子アニメのソフトが発売される日が、いつか訪れてほしいと思う。
『新オバケのQ太郎』は、何度読んでもおもしろいギャグマンガだが、単行本はずっと絶版で、未読の人が容易に読めない状況が続いている。『新オバケのQ太郎』の著作者は藤子・F先生のみの扱いなので、F先生・A先生両方に権利のまたがる旧の『オバケのQ太郎』よりは出版しやすいのでは、と私のような素人には思える。ぴっかぴかコミックスで『新オバケのQ太郎』は出れば素晴らしいのだが。


 今号は、これまでと比べ全体的にライトな読み味だったかな。


※12月1日追記
もっこりザムライさんがコメント欄で知らせてくださったとおり、小学館の公式サイトで、今回のフロクの入れ間違いについて告知されている。
http://www.shogakukan.co.jp/info/osirase03.html