川崎市が藤子・F原画展示館の設置を決定

「ドラえもん同好会」としおさんのブログで、胸が高鳴る素敵な情報を得た。
12月22日(木)朝日新聞・朝刊(神奈川版)によると、川崎市藤子・F・不二雄先生の原画展示館を、川崎市多摩区にある緑地帯・生田緑地に設置する方針を決めた、ということだ。
http://blog.goo.ne.jp/fujiko_f_toshio/e/568965d02ba47832047c76866554517e


 具体的な計画内容は、今後川崎市が藤子プロなどと協議し検討していくようだが、藤子・F先生の原画を展示するミュージアムの設置が決定したというのは、それだけでたいへん明るいニュースである。
 様々なマンガ家のミュージアムが開設されていくなか、藤子両先生のミュージアムがまったくない状態はファンとして非常に寂しかったし、客観的に見ても腑に落ちないものを感じていたが、まずは藤子・F先生のほうの原画展示館ができるということで、まことに喜ばしい限りだ。藤子・F・不二雄という偉大なマンガ家のミュージアムが開設されるとあれば、文化的な意義も大きいだろう。


 1999年にご遺族が川崎市に「地元の人に後世まで伝えられるよう管理してほしい」と藤子・F先生の原画・約4万点の寄贈を申し入れたことがきっかけで市が検討を進めていた、とのことだが、原画が寄贈された当時の段階で、すでに、藤子・F先生の記念館「藤子・F・不二雄アートワークス」の構想が持ち上がり、2002年の開設を目指して準備が進められていた。川崎市民ミュージアム内に併設との案が有力で、その完成を心待ちにしていたのだが、結局この構想は諸般の事情から頓挫してしまった。
 そんなことがあって、再びこうして藤子・F先生の原画展示館の話が出てきたので、嬉しい半面、実際に着工されるまで信じられないという気持ちも若干頭をもたげる。


 藤子・F先生の原画展示館、今度こそ本当に実現にいたってほしい。
 いつごろオープンする予定か分からないが、その日が楽しみだ。


 2005年も残りわずかというこの時期に、明るいニュースを聞けてよかった。



※12月24日追記
としおさんによると、この原画展示館、新聞の記事では、「藤子・F・不二雄こと藤本弘さんのアートワークス(展示館)」と表記されていた、とのこと。まさに、2002年開館予定だった「藤子・F・不二雄アートワークス」構想が、ここにきて再び動き出した格好だ。