12月後半の藤子情報

 14日のコメント欄でdoraraさんから、現在発売中の雑誌「サイゾー」1月号に、アニメ『ドラえもん』の現状をとりあげた記事が掲載されている、との情報をいただいた。さっそく読んでみた。「視聴率重視でファン無視!? 新生『ドラえもん』の迷走」という見出しの、まるまる1ページを使った記事であった。
 今年度に入ったあたりから目立ち始めた視聴率アップのための様々な仕掛け… 本編のあいだに挟み込まれるバラエティーコーナー、芸能人への過剰な依存、紛らわしい告知、それらの企画を考えていると思われる放送作家の言動などをとりあげ、そうした問題を批判的な論調で書いている。
 読む前は、扇情的・下劣な語り口で書かれた記事だったら嫌だな、と思っていたが、そういう傾向は感じられず、事実関係を簡潔に紹介しつつ、藤子プロやテレビ朝日ドラえもんファンにコメントを求めたりもしていて、不快感をおぼえるような書き方はされていなかった。
 私も、この記事でとりあげられた問題についてはおおむね否定的な感情を抱いているので、記事の論調にはだいたい共感できる。バラエティーコーナーを挟んだり芸能人を使ったりは、たまにやるくらいならよいのだが、現状では軽々しく頻繁にやりすぎだと思う。私は、ビデオに録画してアニメ『ドラえもん』を観ることが多いのだが、そのさい、余計なコーナーは早送りするか黙殺するかして、まともに観ていない。個人的にとくに不快なのは、前から書いているように、サブタイトルの上に付けられる長々としたアオリ文句である。これは作品本編の内側にかかってくる部分なので黙殺するわけにもいかず、即刻やめてほしい、とずっと思っているが、いまだに続いているのだから厄介だ。



※12月後半の藤子単行本&映像ソフト発売情報


20日(水)、映画『ドラえもん のび太の恐竜2006』のDVDが発売
スペシャル版」と「通常版」の2種類。「スペシャル版」には特典として、渡辺歩監督描き下ろしの絵本がついている。さらに特典映像として、その絵本を映像化した「うごく絵本」が観られる。
 http://dora-world.com/information/video_f.html


●今月下旬に『ミス・ドラキュラ』第5巻(ブッキング)が発売
 この巻から単行本未収録の領域に入る。


●26日(火)発売の「週刊漫画サンデー」1月9日+16日合併号に『踊ルせぇるすまん』最新作が掲載
 今度の喪黒福造は、どの地を訪れ、どんな人物と出会うのだろう。そして喪黒のドーンの結末は!?


●27日(水)、ぴっかぴかコミックス『怪物くん デーモンの剣』が発売
 1982年に発売されたカラーコミックス版を元にした内容と思われる。