大人向けコロコロ、5月創刊

 14日に大阪で開催された「第25回次世代ワールドホビーフェア」に行かれた方によると、かつてコロコロコミックの読者だった大人をターゲットに新雑誌が創刊されるそうだ。その名も「熱血!!コロコロ伝説」。5月25日発売予定だ。



 懐かしのコロコロ連載マンガを年代ごとにあれこれ読める雑誌らしいが、やはり再録が中心になるのだろうか。過去の作品の新作描き下ろしもあったりするのだろうか?
 藤子作品では、『新オバケのQ太郎』が読める、というのが大きな注目点だろう。『オバケのQ太郎』は、数ある藤子作品のなかでも『ドラえもん』に次ぐメガヒット作である。にもかかわらず、単行本は長らく絶版状態で、まともに読むことの難しい状況が続いている。「週刊少年サンデー」などに連載された旧作の『オバケのQ太郎』は、著作権絡みで復刻が難しいのは分かるが、著作権上、藤子・F・不二雄先生の単独作品ということになっている『新オバケのQ太郎』なら問題なく出せるのではないか、と前々から思っていた。
 藤子不二雄ランド『新オバケのQ太郎』全7巻(中央公論社/1989年発行)の奥付を見れば、著者が「藤子・F・不二雄」になっているし、藤子F先生逝去後の1997年に出た「ワンダーライフスペシャ藤子・F・不二雄の世界」(小学館)や、2004年発行の「昭和漫画風雲録 地の巻」(日本漫画家協会・編/実業之日本社)といった本には、藤子・F・不二 雄名義で『新オバケのQ太郎』が再録されているので、著作権的に問題がないことは察せられていた。
 
 ●「昭和漫画風雲録 地の巻」
 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31365539



「熱血!!コロコロ伝説」の創刊によって、ようやく『新オバケのQ太郎』がまともに陽の目を見ることになりそうで、どの程度まで再録されるか分からないが、何はともあれめでたいことだと思う。これを機に、きちんとした単行本が出てくれたらもっと良いのだが。
『新オバケのQ太郎』のほか、『ミラ・クル・1』『バケルくん』『みきおとミキオ』『パーマン』『宙ポコ』『怪物くん』『忍者ハットリくん』『プロゴルファー猿』なども再録されるようだ。
 旧作の『オバケのQ太郎』が陽の目を見るのは、まだ当分先のことになりそうだが…



 ●情報元:『修魑』流ブログ 魑道をゆく
 http://blogs.yahoo.co.jp/shu_chi_shu_ra/11344677.html?p=1&pm=c/
http://blogs.yahoo.co.jp/shu_chi_shu_ra/11541933.html