「藤子不二雄のまんが入門」入選記念メダル

『熱血!!コロコロ伝説』の創刊が迫ってきた。(今月25日にvol.1とvol.6が同時発売)
 私が最も熱い『コロコロコミック』読者だった時代は、創刊して間もない1970年代終盤から藤子アニメブームに燃えた1980年代にかけてだった。その時代のコロコロにまつわる思い出はいろいろあるのだが、なかでも特に大きな思い出の一つが『藤子不二雄のまんが入門』で入選したことである。


藤子不二雄のまんが入門』は、コロコロ創刊号から連載を開始、当初は方倉陽二先生が投稿作の指導を担当していたが、1979年5月号(No.13)から同コーナーの連載が終了するまでの長い期間をしのだひでお先生が担当したので、このコーナーの塾頭といえば、しのだ先生の印象が強い。
 毎回1コマと4コマでお題が出され、そのお題の入選作が2ヵ月後の本誌で発表されるシステムだった。お題は必ずドラえもんをはじめ藤子キャラを使うかたちで出題された。しのだ塾頭の厳しく丁寧な熱血指導が同コーナーの顕著な特徴だった。



 私も1980年代の一時期、『藤子不二雄のまんが入門』の熱心な投稿者だった。しかし、なかなか誌上で採用されることはなく、欄外で数度だけ「もう少しで入選」として名前だけが掲載された。「もう少しで入選」でもコロコロ特製ドラえもんバッジがもらえたので嬉しかったことは嬉しかったのだが…
 そしてついにある年のある月、私の応募した1コママンガが「入選」となり、誌上に作品が掲載されたのである。(当時のコロコロは実家に置いてあって、何号に入選作が掲載されたか今は確認できない) 
 入選記念に特製メダルがもらえた。メダルが届いたときの感激は今でも忘れない。

 写真は、入選記念メダルの表面と裏面、そして、メダルと一緒に送られてきたコロコロ特製ドラえもんバッジである。

 記念メダルは、表面に両手を挙げた笑顔のドラえもんが、裏面には入選者の名前が刻まれている。自分の名前が刻まれているのを見たときは、自分だけの特別な記念品という感じがして胸が躍った。

 

 21世紀に入って、しのだ先生と居酒屋で一緒に飲む機会があり、「藤子不二雄のまんが入門でしのだ先生に私の作品を選んでいただいたことがあるんですよ」と伝えることができたのも感激的な体験だった。