ビリ犬ソフビ人形を譲り受ける

 8月5日(日)、もっこりザムライさんの「漫画小屋」へ、Kさんとともに遊びに行った。
 漫画小屋は、岐阜県郡上市にあるもっこりザムライさんのコレクションハウス。2階建て家屋内の7部屋ほどに、漫画や映画、特撮、音楽、プロレス、アイドルなどに関連した膨大なコレクションが保管・陳列されている。漫画小屋がどんなところかについては以下の記事で詳しく書いているのでご参照を。
●「漫画小屋」探訪記
 http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20041124
●「漫画小屋」再訪
 http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20060904
 


 漫画小屋へ向かう途中、岐阜県大垣市の施設「スイトピアセンター」で開催中の「昭和体感エンタテイメント・懐かしのレトロ横丁」という企画展に立ち寄った。
 無料で入場できる小規模な企画展ながら、主に昭和40年代に発売された貴重なキャラクター玩具をいろいろ見られたり、昭和30年代の街並を再現した空間を歩けたりとなかなか面白かった。
 ゴジラウルトラマン手塚治虫作品、桑田次郎作品、鉄人28号仮面ライダーなどのキャラクター玩具に混じって、ちらほらと藤子キャラの玩具も見受けられた。「パーマントレーン」というブリキ製の列車玩具やオバQのソフビ人形などがあった。「パーマントレーン」は、商品名が「トレイン」じゃなくて「トレーン」なのが印象的。ゼンマイを巻いて走らせる仕掛けになっている。
 そんな昭和40年代のグッズに混じって、平成になってから発売された喪黒福造のソフビ人形が置いてあったのが気になった。
 昭和30年代の街並コーナーでは、駄菓子屋やたばこ屋、大衆食堂、バス停、一般家庭の部屋の中などが立体的に再現されていた。この時代の街頭看板の主流だったホーロー看板もあちこちに掲げられていた。昭和30年代というのは私がまだ生まれていない時代だが、私が幼かった昭和40年代もまだこんな光景が普通に残っていたので郷愁をそそられる。貸本屋も再現されていたが、私が物心ついたときにはもう貸本屋文化は衰退していたので馴染みが薄い。



 その後、郡上市の中心にある商店街にドラえもんの看板を使った書店があるということで、もっこりザムライさんに連れて行ってもらったが、あいにく休みだった。
 漫画小屋に到着すると、各部屋にぎっしりと並んだコレクションを見物したり、趣味に関する様々な話をして楽しんだ。漫画小屋を訪れるたびにコレクション数が明らかに増え、部屋の様子が変わっていたりするので感嘆する。コレクターが現役でいる限り、コレクションは延々と増え続けるばかりなのだ。
 私も、もっこりザムライさんほどハイペースではないにしろ自分のコレクションは増え続ける一方なので、漫画小屋のように自由にコレクションを保管・陳列できる場所をお持ちなのが非常にうらやましい。


 もっこりザムライさんは私のブログをよく読んでくださっていて、7月28日のビリ犬グッズを紹介した記事に触れ「これは持ってるかい?」とビリ犬のソフビ人形を見せてくださった。私が「これは持ってないんですよ」と返答すると、もっこりザムライさんは「だったらあげるよ。これは藤子ファンが持っていたほうがいいだろうから」とビリ犬ソフビ人形を私にくださったのである。なんとキップが良くて気前が良い方であろう。この日は、ほかにもパーマンのめんこ(パチモン)やドラえもんのレターセット、マグカップなども譲ってくださった。もっこりザムライさんは、ふだんも藤子マンガ関連の資料などを整理してよく送ってくださるので本当に助かっている。ありがとうございます。
●ビリ犬ソフビ人形(後ろに半分写り込んでいるのは、7月28日に紹介したビリ犬ピコピコハンマー)

パーマンめんこ(パチモン)


 今回漫画小屋へ一緒に行ったKさんもたいへんな量と質の漫画コレクションをお持ちの方で、この日は、最近まとめて購入したという藤子漫画の別冊ふろくを5冊持参し我々に見せてくれた。主に昭和30年代のもので、1冊だけ昭和40年代のものが含まれていた。昭和30年代の4冊はどれも購入価格が万単位とのこと。そのなかでも最高額の1冊は13万円だったそうである。こんな高額の本を見せてくれたうえ、手にとって読ませてくださるKさんも実に気前がよい人だと思う。