105年後の今日、トーキョーのマツシバロボット工場でドラえもんが誕生した。未来の出来事だから「誕生しました」と過去形で表現するのも妙な話だが、ドラえもんの誕生は既成事実のようなものなので、過去形で言い表すことにあまり違和を感じない（笑）
誰の誕生日をお祝いするときでも、その人の誕生は常に過去の出来事だ。ところが、ドラえもんの場合になると、まだ訪れていない未来の誕生日を祝福することになるわけで、そんな、どことなく過去と未来が入れ違って時制が混乱するような感覚が、すこしふしぎで楽しい。
ドラえもんの誕生日に立ちあうため、2112年まで生きていたいと願うドラえもんファンは多いだろう。
私も、冷静に考えれば2112年まで生きるのは絶対に不可能なのだが、今日くらいは、105年後のドラえもん誕生に遭遇できる自分の未来を楽しく夢想するのも悪くないなあと思う。
千年後や1万年後のことなら簡単にあきらめがつくが、105年後のこととなれば、医学や生命科学の飛躍的な発展によってどうにかならないものかと、人類の進歩にすがりたくなるのだ（笑）
ドラえもん、誕生日おめでとう！
