第6回藤子ファン関西懇親会

 まずは関西懇親会と別の話題ですが、当ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記」のトータルアクセス数が、25日(月)で100万ヒットを超えました。これまでアクセス数のことをブログで話題にすることはありませんでしたが、100万ヒットというのは格別に大きな区切りなので触れてみました。ここまでやってこれたのも読んでくださる皆さんのおかげです。ありがとうございます。今後とも当ブログをよろしくお願いします。



 さて、それでは関西懇親会の話です。
 23日(土)24日(日)と「藤子ファン関西懇親会」のため大阪へ行ってきました。この懇親会は、2005年から半年に1度のペースで開催していて、今回が6度めになります。神奈川のKさんが主催、愛知の私が主催補佐ということで、関西地方が開催地であるにもかかわらず主催者は関西以外の住人なのです。そのことだけでも奇妙な会合だと思うんですが、それ以上に、参加するメンバーの趣味嗜好やキャラクターがもっと奇妙キテレツです^^ 
 旧知の藤子ファン仲間に加え、私の日記などで懇親会のレポを読んで参加希望の意思を示してくれた人に声をかけて、合計16人が集まりました。大阪6人、兵庫3人、京都2人、奈良1人、愛知3人、千葉1人、神奈川1人という内訳です。2日間すべてに参加した人もいれば、2日間のうちの一部に参加した人もいます。


 2日間の行程をざっと書いてみましょう。
■1日め
 まんだらけ梅田店→喫茶店→居酒屋→喫茶店
■2日め
 ジュンク堂書店梅田店(『あさりちゃん』の原画展をやっていた)→まんだらけグランドカオス→オムレツ屋→まんだらけグランドカオス→マクドナルド→まんだらけグランドカオス→居酒屋


 という具合で、まんだらけへ行く以外はほとんど飲み食いとおしゃべりに費やした2日間でした。とにかくみんなと会ってコミュニケーションを深めることが目的の会なので、目的どおり遂行できたことになります(笑) 熱を帯びたおしゃべりだけで会合の大半が成立してしまったのでした。




「藤子ファン」という共通項で集まった面々ですが、そのスタンスや趣味嗜好、性格はバラエティに富んでいて、藤子作品を愛するその愛し方にこんなにも多様性があるのかと改めて驚かされます。
 単行本未収録作品を集めるのに精を出す人、初期作品から徹底的に読んでいこうとする人、極美単行本にこだわる人、特定の作品・キャラに愛情を注ぐ人、二次元美少女へ永遠の愛を誓う人、マンガと言えばほぼ藤子作品しか読まない人、藤子作品の存在が多くの好きなマンガのうちの一部である人、藤子ファンの集まりなのに藤子のことをぜんぜん話さない人(笑)、ブログなどで藤子作品の感想・批評・分析を書いている人、作品リスト作成や作品研究に打ち込んでいる人、創作をしている人、投稿に勤しむ人、フィギュアが好きな人などなど、その千差万別ぶり、多彩さ、豊饒さに驚嘆します。
 参加者の年齢や性別、人格にも相当な幅がありました。年齢は40代から大学生まで、性別は男性がほとんどだけど女性もいて、性格的には純朴で真面目な人から毒々しい人、斜め目線の人まで揃っています(笑) レギュラー参加者に聾者が2人いるので、会話の仕方が声によるものだけじゃなく筆談も頻繁になります。


 そのように実に多様な個性が集まったわけですが、全体的に言えるのは、その誰もが非常に濃い偏り方、尋常でない深まり方をしていて、半端じゃないことです。よくもまあ、こんなに偏った人間が一つの場に集まったものだと笑いながら呆れたくなるほどです。この中の誰か一人がそこにいるだけでも十分に濃ゆいのに、そんな人が一つの場所に複数名集まってしまったのですから、それはもう独特の狂った世界ができあがらざるをえません^^ 自由で奔放で濃密で熱狂的なカオスです。
 ただ、そんなカオスの中で唯一といえるルールがあって、それは自分とは異なった他者の趣味や価値観や生き方を否定しないことです。このルールが守られることで、複数の濃厚に偏った人間が同じ空間で共存でき、狂ったカオスが最低限の秩序を確保できるのです。
 関西という土地柄からか、天然ボケや不可思議な言動などは、ツッコミの対象になったり面白おかしいネタとして消費され、それは一見痛烈で毒っけのある光景なのですが、実はそれこそ相手の存在を強く認め並々ならぬ愛情を注いでいる証しであったりするのです(笑)


 今回はタイミング的に赤塚不二夫先生逝去のことがよく話題にのぼりました。赤塚マンガの全盛期をリアルタイムで体験したK谷さんの赤塚マンガに対する愛情の深さや分析の鋭さに感服。K谷さんは、2次元美少女を永遠に愛し続ける人で、私はお会いするたびにその徹底した理想追求型の生き方に心震わされているのですが、今回は赤塚ファンとしてのK谷さんにほれこみました。
 K谷さんに限らず、懇親会参加者には自分独自の理想に生きる人が多く(それは世間の価値観から外れているだけという見方もできますが^^)、「理想」という言葉が青臭い響きをともなって冷笑される時代にあって、まことに頼もしく素晴らしく感じられるのです。
 初参加の人が5名いて、新たな交流の輪が広がったのもうれしいです。お会いできて本当によかったです。


 
 懇親会でお会いしたみなさん、楽しい時間をありがとうございました! これに懲りず、今後もどんどん参加してくださいね^^