来春の映画ドラえもんは『のび太の人魚大海戦』

コロコロコミック」8月号で来春公開予定の映画ドラえもんのタイトルが発表されました。


のび太の人魚大海戦です。

 
 この作品は、映画ドラえもん30周年記念作で、完全新作ということです。ただし、話のベースはてんとう虫コミックス第41巻所収の「深夜の町は海の底」なので、おそらく、ドラえもんひみつ道具で町を架空海底にしてしまうことが、映画のストーリーの発端になると思われます。
 監督は、楠葉宏三氏。


 オリジナルというと昨年の『のび太と緑の巨人伝』が私にとっては相当きつい出来だったので、今度の新作も心配といえば心配ですが、「30周年の集大成!」と謳っていますし、藤子・F・不二雄大全集刊行後初の映画ドラえもんでもありますし、ぜひとも「藤子・F・不二雄」という原点への回帰を意識して、まっとうな映画ドラにしてほしいと思います。私個人としては、奇異な挑戦や大胆な試みをされるよりは、手堅くきっちりと作ってほしいです。もちろん、ベースや要所がしっかりしていれば、そのうえで新たなことや変わったことをやってくれてもいいのですが……



ダ・ヴィンチ」8月号の藤子・F・不二雄特集にも寄稿していた小説家・辻村深月さんの特集が「野性時代」8月号(角川書店)で組まれています。「辻村深月をつくったもの」というコーナーでは、辻村さんの作品世界をかたちづくったものがいくつか紹介されていますが、その一番目に「藤子・F・不二雄」が出ています。「大山のぶ代さんにお会いした日」というコーナーもあって、この特集のため辻村さんが大山のぶ代さんと会ったときのレポートが載っています。F先生やドラえもんの話もちらりと出てきます。