本を出します!!(藤子A作品を論じた本です)

 このたび、私(koikesan)が本を出版することになりました。(発売は9月以降の予定です)


 本のタイトルは、


藤子不二雄Aファンはここにいる 座談会編』


 といいます。このブログとタイトルが似ていますが、ブログを書籍化したいわゆる「ブログ本」とは違います。この本だけのオリジナルの内容です。



 本書は、簡単にいえば、藤子作品を論じることに熱意と才気を持った藤子ファンの論客7人で、藤子A作品について真摯に、熱烈に、楽しく、狂おしく論じ合ったものです。
 データベース本や資料本やビジュアルムック本や百科本といったものではなく、あくまでも言葉で藤子A作品の魅力を表現し、その真価に迫ろうと試みた本です。大づかみに本のジャンルをいえば、「評論本」ということになりましょう。熱烈なファンの視点から発した評論的な営為を本にまとめたのです。ファンの語りなので、評論といってもドライなものではなく、その基底にはディープな愛情が貫かれています。
 じっくりと論じた作品からわずかに触れた程度の作品まで、この1冊で100タイトル以上の藤子A作品に言及しています。
 


 書店向け販促チラシの一部をチラッとアップしてみます。
 



藤子・F・不二雄大全集」が刊行開始したばかりのこの時期に本書の発売日が重なったのは、まったくの偶然です。「藤子・F・不二雄大全集」刊行のニュースを知る半年ほど前からすでに本書の企画が立ち上がっていまして、その時点では、今年になってF先生の全集が刊行されるなんて夢にも思っていませんでした。
 全集の刊行でF先生のお仕事が俄然クローズアップされ再評価の機運が高まっていますが、そういう時期だからこそ、「藤子不二雄」という共同ペンネームでF先生と長年コンビを組んできたA先生のお仕事もまた、多くの人々に注目され再評価されてほしい…… 本書の出版とF全集の刊行時期が重なったのは、そのような神様のおぼし召しなのだと勝手に解釈しています^^



 本書の版元は、社会評論社です。これまでマンガとは無縁の出版社でして、本書が社会評論社で初めてのマンガを扱った本になるようです。社会評論社の本といえば、主に大型書店の政治・経済・思想・歴史・社会問題といったコーナーに生真面目に並んでいることが多いのですが、本書はおそらく、マンガ評論とかサブカルチャーのコーナーに置かれるはずです。もちろん、発売日ごろになれば、ネットの書店でも購入できます。
 発売日、価格などの詳細は、はっきりと決定し次第お知らせしますが、300ページを超える分量になると思われますので、内容の濃さと相まって読み応えたっぷりです。読書の秋にいかがでしょうか^^
 本書に関する情報は、おいおい告知していきます。



 何よりも、ファンの言説が一般書籍になって流通するということが貴重であり意義深いことだと感じていますし、藤子ファンとして藤子A作品をテーマにした本を出版できることになって、このうえなく嬉しいです。嬉しいという言葉で収まりきらないほど、特別な感情がほとばしっています。