「藤子・F・不二雄大全集」第5回配本

 25日、藤子・F・不二雄大全集第5回配本分が発売されました。これからじっくり読もうと思っていますが、とりあえず今回配本された3冊を簡単に紹介しておきます。



■『オバケのQ太郎』第3巻
週刊少年サンデー」1965年23号から50号で発表された話を収録しています。(「別冊少年サンデー」で発表された話もあり)
 帯や月報で謳われているように、この巻でQちゃんの家族、父・X蔵、母・おZ、妹・P子が登場。Qちゃんと正ちゃんがオバケの国を訪れる話も読めます。この話でオバケの国ができた由来が語られるのですが、その部分は、基本的に大らかで無邪気な『オバケのQ太郎』の作品世界において、人間という存在に対するちょっと辛辣なまなざしが感じられて心に残ります。
 http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/obaq03.html




■『エスパー魔美』第2巻
「マンガくん」1977年14号から1978年2号で発表された話を収録。「エスパーコック」「天才少女・魔美」は、初出の2色カラーを再現しています。
 http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/mami02.html




■『バケルくん』全1巻
『バケルくん』全話を1冊にまとめていて、『ドラえもん』並みに分厚い仕上がりになっています。(バケルくんがドラえもんと共演した「ぼく、桃太郎のなんなのさ」は、『ドラえもん』第5巻に収録予定)
 肉体を持たない宇宙人が地球で活動するため魂を乗り移らせて使っていた変身人形をすべて譲り受けたカワルくんが、それらの変身人形に自分が乗り移って遊んだり活躍したり騒動を起こしたりします。
 http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/bakeru.html



・第5回、第6回配本の巻を購入した人の中から「特製オールキャラ手ぬぐい」を抽選でプレゼント、という企画が実施されています。
 http://www.shogakukan.co.jp/fzenshu/tenugui_pre/tenugui.html



 ●恐縮ですが宣伝です^^
 12月前半に発売予定の拙著『藤子不二雄Aファンはここにいる Book2 Aマンガ論序説編』の予約受付が、「復刊ドットコム」で開始されたようです。よろしくお願いします!
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=48741