トヨタ博物館「マンガとクルマ」

 愛知県長久手町トヨタ博物館で、開館20周年記念企画展「マンガとクルマ」が開催中です。開催期間は2009年10月10日(土)から2010年3月7日(日)まで。もうすぐ終了です。
 この企画展は、自動車が重要な役割をはたすマンガ・アニメ作品約70点を紹介しながら、作品に登場した自動車の実車を数台展示するもの。これを目当てに、先日トヨタ博物館へ行ってきました。


サーキットの狼』(池沢早人師)のロータス・ヨーロッパや、『頭文字D』(しげの秀一)のトヨタ・スプリンタートレノ、『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿監督)のフィアット500、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(原恵一監督)のトヨタ2000GTなどが展示されていました。

頭文字D』スプリンタートレノ

ルパン三世 カリオストロの城フィアット500


架空の自動車ですが、『マッハGoGoGo』のマッハ号を実車化したものもありました。



 藤子作品の紹介はありませんでしたが、藤子不二雄A先生の名前を見つけることはできました。自動車の登場するマンガの歴史を紹介するコーナーで手塚治虫先生の『新宝島』がとりあげられていたのですが、その『新宝島』のパネルにA先生の文章が引用されていたのです。A先生の文章は、昨年発売された復刻版『新宝島』(小学館クリエイティブ)に付いていた解説小冊子からの引用でした。

 主人公のピート少年がひたすら車を走らせる『新宝島』の冒頭シーンは有名です。そして、藤子A先生がこの冒頭シーンに大きな衝撃を受けたこともよく知られています。A先生がその冒頭シーンの印象について書いたくだりが引用されていたのです。



 トヨタ博物館の本館では常設展示として約120台の自動車を見ることができます。外車はクラッシックカーばかり、国産車もクラッシックカーをはじめ昭和の懐かしい自動車が多く展示されています。
 ここはトヨタ自動車が運営する博物館ですが、トヨタ以外のメーカーの国産車もいろいろ展示されています。


 本館から渡り廊下を通って新館へ移動。日本の自動車と生活文化の変遷が、明治期から1975年以降までの6ゾーンに分けて展示されています。ここにある展示物で藤子関係のものをあえて探せば、「1965年〜1975年ゾーン」で、オバQの空気人形が見つかりました。このゾーンには、当時の少年・少女雑誌が壁状にたくさん展示されていて、そのなかに藤子マンガを連載していた雑誌も含まれていました。『オバケのQ太郎』の載った「週刊少年サンデー」や、『フータくん』の「週刊少年キング」など。