藤子・F・不二雄大全集第2期スタート!

 8月25日発売の『ドラえもん』9巻、『オバケのQ太郎』6巻、『21エモン』1巻の3冊で、藤子・F・不二雄大全集の第2期がスタートしました。第2期の刊行期間は来年の7月まで。
 F先生の全作品網羅を目指す本格的大全集の刊行にこうしてリアルタイムでたちあえている喜びをあらためて感じています。25日頃にF全集が発売されるのが毎月の恒例行事のような感覚になっていて、そうやって恒例行事のように感じられていることにありがたみをおぼえるのです。そういう感覚は、F全集が第1期の1年間きっちりと刊行され続けたことに裏打ちされていますし、第2期・3期も(もしかしたらそのあとも…)F全集が刊行されていくのだという信頼と期待とに補強されています。F先生の全集がいま当たり前のように毎月刊行されている幸せをかみしめたいです。


■『ドラえもん』9巻
 
 第2期スタートの配本に『ドラえもん』があるのは大いに納得。やはりF全集の基幹的作品はどうしたって『ドラえもん』なのです。
 第9巻は、1969年度生まれの小学生が6年間で読んだ話を収録。この巻も大ボリュームで圧巻です。
「特別資料室」に掲載されたキャラクターシートは、キャラクターグッズで使われたお馴染みのイラストの数々を見ることができて楽しいです。


■『オバケのQ太郎』6巻
 
 第6巻は、「小学一年生」に連載された話を集めた一冊。なんと、27話中25話が単行本初収録ということで、この一冊によって初出以来はじめて陽の目を見た話が満載なのです。「小学一年生」1965年4月号〜8月号に載った「オバQお楽しみ企画」もたっぷり読めます。
 これはF全集刊行当初からのことですが、「特別資料室」には予告カットや企画イラストなど細かな絵が収録されていて、とにかくF先生の手で描かれた絵をできる限り余すところなく収録したいという素敵な執念が感じられます。


■『21エモン』1巻
 
ドラえもん』『オバケのQ太郎』は第1期からの継続ですが、『21エモン』は第2期に新たにラインナップされた作品です。
 巻末の解説では山本弘さんが『21エモン』という作品がいかに本格的なSFであるかをわかりやすく書いています。



 次回第2期第2回配本の3冊は9月24日発売です。
・『大長編ドラえもん』第1巻(「恐竜」「宇宙開拓史」「大魔境」収録)
・『パジャママン』(同時収録『きゃぷてんボン』『とんでこいようちえんバス』)
・『少年SF短編』第1巻(『ひとりぼっちの宇宙戦争』『おれ、夕子』『流血鬼』『宇宙船製造法』など9作品を収録)