映画ドラえもん『新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜』公開

 3月5日(土)より映画ドラえもん『新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ天使たち〜』が公開されています。
 私は、6日、藤子ファン仲間とともに名古屋の劇場で鑑賞しました。


 ここ3年ほどの映画ドラえもんは精彩を欠いていたように感じています。それもあって、今度の映画が名作『のび太と鉄人兵団』のリメイクだと発表されたときは、胸が躍るとか楽しみだという気持ちはあまり起きませんでした。昨年までの不調を引きずって『鉄人兵団』が不満足なかたちでリメイクされてしまうんじゃないか、と不安が頭をもたげました。ですから、公開がすごく待ち遠しい!と心が弾む気分にはなかなかなれませんでした。


 そんな心境で公開を迎え、実際に作品を鑑賞してみたら、これまで心に感じていたもやもやがすべて吹っ飛ぶほど、まことに素晴らしい映画でした。
 私の中では、リニューアル後の映画ドラえもんでは圧倒的に傑作だと位置づけられました。ここ15年くらいの中でも最高峰だと思えるほどです。 面白かったです。泣けました。凄みを感じました。見事なリメイクでした。


 感動の盛り立て、アクションシーンの迫力、テーマの深め方、キャラクターたちの心理変化の描写、SF的なセンス、声優の演技、挿入歌の流れるタイミング、笑いの入れどころなど、さまざまな面で魅力が詰まっていました。
 オリジナル作品の要所を確実におさえながら、現在の技術レベルと演出で新鮮味を出し、最後まで高揚感を保たせてくれる映画になっていたと思います。


 懸念材料だった新キャラの“ヒヨコ”も、作品のテーマやストーリーにうまく絡めていて、新キャラにありがちな“要らない感じ”“取って付けた感”は払拭されているように感じました。実際に本作を観るまでは受け付けがたい存在だったのですが、観ているうちに彼に感情移入できるようになってきました。


 何度も観返したくなる映画です。再び劇場に足を運びたいです。運びます!
(ネタバレ全開の感想もそのうちアップしようと思います。そのさいは、未見の方はご注意くださいね^^)


 
 劇場で購入したグッズ。左から、「リルルのお星様ペンダント」「ザンダクロスボールペン」「パンフレット」。