28日、藤子不二雄A画業60周年記念・ビッグコミックスペシャル『藤子不二雄Aのブラックユーモア[無邪気な賭博師] 』が発売されました。
1971年から73年にかけて発表されたA先生のブラックユーモア短編を20作収録しています。巻末解説は、真保裕一さん。このシリーズは全2巻で、今回が2巻目にあたります。1巻の解説が大沢在昌さんで2巻が真保さんですから、どちらも小説家が解説を書いたことになります。
収録20作のなかで最大の目玉は、やはり単行本初収録の『田園交響楽』でしょう。「ビッグコミック」1972年11月10日号で発表されて以後、一度も単行本に収録されることのなかった作品が、ついにこうして単行本で読めるようになったのです。
周辺から隔絶された閉鎖的な山村に迷い込んだ男の奇妙な体験を描いた作品で、藤子不二雄A版“因習の村”といえそうな内容です。4章立てで、その章題がベートーヴェンの交響曲『田園』の各楽章から取られています。
これが『田園交響楽』の初出誌「ビッグコミック」1972年11月10日号です。『田園交響楽』の扉ページの欄外には「牧歌的風景の中で行なわれる戦りつの儀式とは!? 藤子氏、自信のブラックカントリー・ギャグ!!」と記されています。
A先生関連の情報をもう一つ。
現在、藤子不二雄AキャラとYahoo!知恵袋のコラボ企画が行なわれています。
怪物くん、忍者ハットリくん、笑ゥせぇるすまん、プロゴルファー猿にちなんだ質問が提示されていて、その質問に回答すると、ベストアンサーの人にA先生サイン入りグッズがプレゼントされる、という企画です。真剣に正しい回答をしてもよいし、ウケを狙った回答でもよいようです。
http://moguro.jp/
