黄河大恐竜展

 7月16日から8月31日まで、名古屋市科学館で「黄河大恐竜展」が開催されています。この展覧会は、中国の甘粛省で発掘された恐竜の標本を展示するもの。甘粛省では今世紀に入って次々と新種の恐竜が見つかっているそうです。
 

 この展覧会の情報を知ったとき、私が真っ先に思い浮かべたのは『ドラえもん』の「恐竜さん日本へどうぞ」でした。
「恐竜さん日本へどうぞ」は、のび太ドラえもんとパパの3人が科学博物館で「中国の恐竜展」を観ている場面から始まります。今回開催される「黄河大恐竜展」も、中国の恐竜をテーマにした展覧会ですから、私のなかでイメージが結びついたのです。


 その「黄河大恐竜展」に、8月7日、のび太くんの誕生日に足を運びました。
 そういえば前に名古屋市科学館を訪れたときは「翼竜展」が目的でした。私は古生物がテーマの展覧会のときだけ科学館へ行っているようです(笑)

 
 ・今年3月にリニューアルした名古屋市科学館



 名古屋市科学館の入場口からすぐ地下へ降りたところが「黄河大恐竜展」の会場。巨大な恐竜の全身骨格9体が同展の目玉です。日本初公開の全身骨格が5体あるそうです。(全身骨格は実物もあれば複製もあり)


 恐竜の全身骨格は、竜脚類、鳥脚類、獣脚類のゾーンに分けて展示されていました。各ゾーンから1種ずつ、中国・甘粛省の恐竜の全身骨格を紹介しましょう。


 ●竜脚類(巨大な四足歩行の草食恐竜)
 
 ・ダシアティタン・ビンリンギ:全長約27メートルもあって、アジア最大級の恐竜だそうです。大きすぎて写真に全身がおさまりきりません(笑) 「恐竜さん日本へどうぞ」でのび太ドラえもんが恐竜時代の中国へ行ったとき、生きたマメンチサウルスを見つけて、その巨大さに驚嘆し見惚れる場面があります。その場面のマメンチサウルスは、横長の大ゴマを使って巨大感が伝わってくるように描写されています。
 私は、ダシアティタン・ビンリンギの全身骨格を観たとき、マメンチサウルスを目撃したのび太ドラえもんの驚嘆を実感したような気分になりました。



 ●鳥脚類(原則として二足歩行をする、小型から中型の草食恐竜)
 
 ・ジンタサウルス・メニスカス:全長約7メートル70センチ。



 ●獣脚類(二足歩行の肉食恐竜)
 
 ・ベイシャンロング・グランディス:全長5メートル50センチ。オルニトミモサウルス類のなかでは最大。



 中国の恐竜じゃありませんが、獣脚類のゾーンにはティラノサウルスの頭部の骨(複製)も展示されていました。
 
 人気のティラノサウルスを置くことでこの場を盛り上げよう、という趣向でしょうか(笑) さずがはティラノサウルスです。頭部だけで迫力が尋常ではありません。



 展示物に触るのは禁止でしたが、「恐竜の化石をさわってみよう!」というコーナーが設けてあって、化石の感触を楽しむこともできました。
 
 
 これはハドロサウルスの大腿骨です。



 
 ミュージアムショップでは図録のみ購入。


 
ドラえもん』の恐竜関係の書籍も何種類か売っていました。やはり『ドラえもん』は恐竜の出てくるマンガの代表格ですね。



 恐竜の魅力のひとつが、その巨大さです。大昔こんな巨大な生き物が大地を歩きまわっていたのか!という素朴な驚きです。今回の展覧会では、そうした恐竜の巨大さを実感できて満足度が高かったです。