「Neo Utopia」第51号届く

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 藤子不二雄ファンサークル ネオ・ユートピアの最新会誌「Neo Utopia」第51号が12日(水)に届きました。ネオ・ユートピアはスタッフがそれぞれに仕事や学業を持ちながら運営するサークルであり、近ごろはスタッフの生活環境の変化や人手不足などあって刊行予定時期に確実に会誌を出していくのが困難な状況になっているようで、今号は相当遅れての発行となりました。
 それもあって、まさに待望の一冊となったわけです。


 会誌のクオリティは相変わらず高いです。今号の記事で、特にネオ・ユートピアらしい徹底した調査とマニアックなこだわりが見られるのは「藤子漫画完全収集への道」という特集です。藤子マンガは、雑誌で最初に発表された作品が単行本に収録されるさい、加筆修正などが行なわれて、同じ話でも雑誌と単行本ではバージョン違いになることがよくあるわけですが、それ以外にも、同じ作品が複数のレーベルの単行本で刊行されることもよくあって(特に『ドラえもん』は、てんとう虫コミックス、カラーコミックス、藤子不二雄自選集、藤子不二雄ランド、コロコロ文庫、ぴっかぴかコミックスなど多数のレーベルから刊行されている)、その場合、単行本のレーベルによってバージョン違いの話があったりします。同じ話なのに、単行本のレーベルによって、扉絵が違っていたり、オチのコマが異なっていたり、ページ数が違っていたり、細かいところに差異があったりするのです。
 この特集記事は、簡単に言えば、そういう「単行本のレーベルによってバージョンが違う話」を細かく調査しまとめたものです。「藤子・F・不二雄大全集」と「藤子不二雄Aランド」を揃えていることを前提に、その2つのシリーズから収録が漏れている別バージョンを紹介したりリスト化したりしています。「藤子不二雄Aランド」の場合は、ほかのレーベルで単行本になっているのにラインナップされなかった作品もいろいろとあるので、そのへんのことも紹介しています。
 私もこの特集にわずかだけ協力させてもらいましたが、これだけのデータを集めて記事化するのはネオ・ユートピアでしかできないことでしょう。圧巻です。


 今号は、インタビュー記事も充実しています。
 小説版『のび太と鉄人兵団』作者の瀬名秀明さん、映画『新・のび太と鉄人兵団』監督の寺本幸代さん、藤子F先生の元チーフアシスタントで漫画家の田中道明先生、メモリー・バンクの綿引勝美さんと、どれも興味深いお話が満載。
 私は、NHKまんが道をゆけ!」出演レポートや、映画『新・のび太と鉄人兵団』感想、リスト漏れ作品発掘などで今号に参加しております。今号にはあちこちの記事で協力者として私の名が載っていて、いろんな記事にちょくちょくかかわっていたんだなあ、とあらためて今号への愛着を深めております。


・ネオ・ユートピア公式サイト
 http://neoutopia.net/