「コロコロコミック」8月号で2013年の映画ドラえもんのタイトルが発表されました。
今年の『のび太と奇跡の島』に続き完全新作(リメイクじゃない作品)です。
ひみつ道具の歴史がすべてわかるという「ひみつ道具博物館」が舞台。怪盗DX(デラックス)が登場し、のび太が名探偵になる…ようです。
「博物館(ミュージアム)」を舞台とするのは、やはり藤子・F・不二雄ミュージアムを意識しての選択でしょう。
無数のひみつ道具が登場する…すなわち、ひみつ道具にスポットを当てた映画になるわけで、これまでの映画ドラえもんと一味違ったものになりそうな気もします。
「ドラえもん」+「博物館」で思い出したのが、作家の瀬名秀明さんです。瀬名さんは、大のドラえもんファンで『のび太と鉄人兵団』を小説化しており、ご自身のオリジナル小説に『八月の博物館』という作品があります。
以前、瀬名さんにインタビューさせてもらったとき、私はこんな質問をしました。
「あまり知られていないミュージアムだけれど「ここは面白い!」「ここがお薦め!」というところがあったら教えてください」
すると瀬名さんは、次のように答えてくださいました。
「仙台市地底の森ミュージアム」がお薦めです。2万年前の森の化石が発掘当時の姿で残されていて、その上をドームで覆って保存しているんです。ちょっと他では見られない光景で、知人が仙台に来たときは必ず連れてゆくほどです。
サボテンの大地をそのままミュージアムに仕立てた「Arizona-Sonora Desert Museum」や、錬金術師パラケルススも活躍した薬学発祥の地・バーゼルの薬学史博物館「Pharmazie Historische Museum Basel」なんかもあまり知られていないけれどおもしろかったです。
最近はパイロット免許を取ったので、海外で航空博物館に行く楽しみが増えました。ちょっと前には、ダラスの「Cavanaugh Flight Museum」というところに行きました。こういう飛行場に隣接しているちょっとした航空博物館が、海外ではいい味を出していますよね。格納庫に展示されている飛行機は、どれもエンジンの下にゴミバケツの蓋が置かれていて、エンジンから滴り落ちるオイルを受けている。つまりどの飛行機もすぐに飛べるよう調整されているわけです。それでダラスでは「AT-6 Texan」という往年の練習機に実際に乗せてもらいました。
http://www.sf-fantasy.com/magazine/interview/081001.shtml
そんなこともありまして、今度の映画に瀬名さんがかかわってくれていたらいいな、と個人的な願望を抱いております(笑)
監督は、寺本幸代さんだと思われます。
●追記
本日放送されたアニメ『ドラえもん』の番組中でも映画の特報が流れました。
・監督:寺本幸代
・脚本:清水東
どこでもドア第一号機が登場するとのこと。
そして、公式サイトがオープン!
http://doraeiga.com/