フニャコフニャ夫先生

 メディコム・トイのヴァイナルコレクティブルドールズ Special No.206「フニャコフニャ夫」が先日届きました! 7月29日に発売されたものです。
 
「えっ? こんなマニアックなキャラが立体化されるの?!」と、これまでにもいろいろと驚嘆させてくれてきたメディコム・トイが、今度はフニャコフニャ夫先生を立体化してくれました。
 フニャコ先生が生み出したオシシ仮面がすでにメディコム・トイから立体化されていますが、今度はその作者であるフニャコ先生ご自身の登場となったわけです。
 
 先生のこのポーズは、『ドラえもん』「あやうし!ライオン仮面」(全集1巻)のなかで、編集者に「外にでていてよ」と指示しているときのものですね。


 
 先生が右手に持つのは「中学四年生」! 「あやうし!ライオン仮面」のトビラでドラえもんが立ち読みしている架空の雑誌です。



 フニャコ先生は、いつも締切に追い立てられ、複数の編集者に見張られ、アイデアに困っているという印象の強い人気漫画家です。「あやうし!ライオン仮面」で最も存在感を発揮していますが、『ドラえもん』ではそのほか「まんが家」(全集1巻)、「職業テスト腕章」(全集11巻)、「まんがのつづき」(全集19巻)、「未来図書券」(全集16巻)といった話に登場します。名前だけなら「ほしい人探知機」(全集11巻)や「自動買いとり機」(全集14巻)などにも出てきますね。


 また、フニャコ先生はほかのいろいろな藤子F作品にも登場する、作品越境キャラクターでもあります。たとえば以下のような作品に登場します(いま具体的に思い出せないだけで、ほかにも登場しています)。


・『パーマン』「わが友「有名人」」(全集4巻)
・『21エモン』「超一流 流行まんが家」(全集2巻)
・『新オバケのQ太郎』「天才教育」(全集2巻)
・『バケルくん』「ファイターZ」(全集1巻)
・『エスパー魔美』「天才少女・魔美」(全集2巻)


 ただし、名前の表記が「フニャコフニャオ」だったり「フニャ子フニャ夫」だったり「フニャ子フニャ雄」だったりとまちまちですし、ルックスが大きく異なっていたりすることもあって、同一人物とは言いがたい事例が多いです。
『新オバQ』「天才教育」に出てくるフニャコ先生は、『ドラえもん』のフニャコ先生と同一性が高いです。


 ともあれ、ベレー帽をかぶっているところはF先生を、メガネや唇などはA先生を彷彿とさせるフニャコ先生の立体化を、おおいに喜びたいと思います。(『ドラえもん』の「まんが家」などに登場したフニャ子先生はパイプをくわえていて、これもF先生を彷彿とさせます)