F先生が緞帳用に制作した切り絵公開中

 報道されてから1ヵ月以上経っていますが…
 藤子・F・不二雄先生が緞帳用に制作した切り絵の原画が、先生のふるさと富山県高岡市高岡信用金庫本店で公開されています。公開は10月11日から1年間。

 高岡市出身の漫画家藤子・F・不二雄氏が緞帳(どんちょう)用に手掛けた原画が11 日から、高岡信用金庫本店で1年間にわたって公開される。高岡信金の依頼で約30年前 に制作された作品で、これまでほとんど公開されていなかったが、今年がドラえもんの生まれ年である2112年の100年前に当たることや、路面電車万葉線に「ドラえもん電車」が登場したことを受け、展示を始めることにした。
 原画は横78・5センチ、縦24・5センチの切り絵作品で、空飛ぶ帆船が子どもたちを載せ、月夜を進む様子が描かれている。高岡信金によると、藤子氏が手掛けた切り絵作品は貴重で、小学館が発行する藤子氏の漫画以外の作品群を集めた非売品資料でも紹介されている。
 高岡信金は、1983(昭和58)年に高岡地域地場産業センターが設立した際、同セ ンター内の小ホールに設置する緞帳を寄贈。小ホールは子ども向けの音楽会などでの利用を想定しており、子どもに親しまれるデザインとするため、藤子氏に原画制作を依頼した。
(後略)


 ●富山新聞【10月11日01時31分更新】
 http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TO20121011511.htm

 別の記事によると、砺波支店(富山県砺波市)の開店イベントで公開されたっきりだったこの原画、去年の夏に藤子・F・不二雄ミュージアムから問い合わせがあったのをきっかけに、砺波支店内にしまいこまれていたことが判明した…とのこと。
 今回の公開は、これまで人目にほとんど触れたことがなかった原画を見られるチャンス、というわけです。これも藤子・F・不二雄ミュージアム効果の一つですね。


 私は、高岡地域地場産業センターの小ホールにある緞帳は観に行ったことがあります。
 そのときの写真がこれ。
 
 
 

 

 子どもたちが乗った空飛ぶ帆船が雲の上を進んでおり、その背後には大きな三日月が数個の星とともに輝いています。壮大で美しく、夢があってかわいげもあるそのデザインにしばらく見とれました。緞帳がゆっくりと降りてくる光景も壮観でした。
 高岡地域地場産業センターでは、この地域の工芸品や土産物などが売られていて、買い物も楽しめました。
 先日氷見市に「藤子A miniワールド」がオープンしたので今度富山へ行ったときはぜひ訪れたい、と書きましたが、次の富山行きのさいには、この原画を見るため高岡信用金庫本店にもぜひ足を運びたいところです。そのためには公開期間中に行かないといけませんね。



藤子・F・不二雄ミュージアムは展示替えのため、来年1月15日(火)〜24日(木)のあいだ休館します。具体的にどんな展示替えになるかわかりませんが、2階の原画展示(いろいろなF作品の第1話)が別のテーマに切り替えられるのだろう、と思います。