藤子・F・不二雄大全集別巻『藤子・F・不二雄の異説クラブ』

 先月30日、藤子・F・不二雄大全集別巻『藤子・F・不二雄の異説クラブ』が発売されました。
 同作品は、1988年から91年にかけて小学館のスーパーサイエンスマガジン「ワンダーライフ」で連載され、単行本は、1冊目が1989年、2冊目が1991年に刊行されました。F先生が、地球空洞説、幻の動物、超能力、幽霊現象、終末論、恐竜などの不思議現象について、科学的知見や知的好奇心たっぷりに語っています。
 
 ・『藤子・F・不二雄の異説クラブ』、過去の単行本2冊と、今回発売された全集版。


 
 ・My First BIG『ドラえもん』[みんなよろこぶぐうたらの日編]の裏表紙に掲載された『藤子・F・不二雄の異説クラブ』の広告。


 今回は、元の2冊の単行本に未収録だった「タイムマシン」「ロボット」の章を加え、初出順に収録した完全版です。どのテーマも、藤子F作品の題材となっているものばかりなので、F作品をより深く読むための参考書になりますし、藤子・F・不二雄という人物の見識や興味のありかたを知る格好の文献にもなります。さらには、F作品云々を抜きして、オカルト・不思議現象・科学の謎に対する造詣を深める読み物としても有効でしょう。



 7月25日ごろには、藤子・F・不二雄全集別巻として『藤子・F・不二雄まんがゼミナール/恐竜ゼミナール』が発売されます。現時点で決まっている“藤子・F・不二雄大全集”の発売は、これがラストです。