節分の夜に藤子マンガを読む

 本日は節分です。『新オバケのQ太郎』の「豆まき」と「おかしなまめまき」を再読して節分気分を味わいました。どちらの話でも、Oちゃんが鬼に化けます。
「豆まき」では、QちゃんがOちゃんを使って“鬼屋”をはじめます。豆をまかれて逃げ出す鬼役を引き受ける仕事です。料金は10円。すくなくとも2軒の注文があったようです(笑)
「おかしなまめまき」は、わずか4ページの幼年向け作品ながら、“節分の豆まき”という行為をゼロベースの視点から楽しめます。まず、節分を知らないQちゃんの“家のなかで豆まきをするなんておかしい”という目線が導入されます。「はたけにまかないとはえないのにね」と笑うQちゃんの素朴な感覚にハッとさせられます。
 そして、“鬼がいないのにいるつもりで豆をまく”というその仮想的・演技的なやりかたを、Qちゃんは「そんなの、つまんない」と感じます。だからOちゃんに鬼に化けてもらって、実際に鬼がいる状態で豆まきをおこなうのです。
 この話、ラストでは“鬼が豆をまいて家の人たちを追い出す”という逆転のおもしろさも味わえます。

 
ドラえもん』の「鬼は外ビーンズ」も読み返しました。これは節分当日の話ではありませんが、節分の豆まきからアイデアを採ったひみつ道具が登場します。
 鬼は外ビーンズを投げつけられた物は、内から外へ瞬間移動で放り出されます。目に見えない厄を払うのではなく、まことに即物的な厄介払いです(笑)