『PARマンの情熱的な日々』90回

 4日(木)、「ジャンプスクエア」7月号が発売されました。
 
 藤子不二雄A先生の連載コミックエッセイ『PARマンの情熱的な日々』は、90回「漫画のヒント、いろいろ」です。
 藤子Aマンガのヒントになったネタがいろいろと紹介されていて、そういうネタに強い興味を抱き続けている私には非常にうれしい回になっています。
 たとえば、こんな小説や映画を再鑑賞したくなりました♪
 
 とくに『ドリアン・グレイの肖像』は、藤子A先生の『魔太郎がくる!!』でその題名や存在を初めて知ったこともあって、私のなかでは藤子Aマンガが密接に結びついて記憶されています。ただ『魔太郎がくる!!』を初めて読んだ時分は、ジシル・ハルクマドなる画家の描いた『ドリアン・グレイの肖像』という絵画が存在するのだと思い込んで、オスカー・ワイルドの小説が元ネタだとは知ったのはもっと後年のことなのです。
 
 藤子Aマンガで『ジキル博士とハイド氏』を元にした話はいくつもあります。『怪物くん』の「カミキル博士とハイタ氏」、『フータくん』の「通り魔さんこんばんは」、『魔太郎がくる!!』の「通り魔」、『ウルトラB』の「ウルトラB 怪奇する」などが思い当たります。『まんが道』には、満賀道雄が映画『ジェキル博士とハイド氏』を観に行く場面があります。映画を観終えて劇場を出た満賀はたいそう興奮しており、通りがかりの人に向かって吠えるのでした(笑)
 いま挙げたような『ジキル博士とハイド氏』を直接的な元ネタとした話だけでなく、“一人の人物が極端な二面性を持っている”というアイデアを『ジキル博士とハイド氏』からの影響だと考えるならば、『無名くん』『ミス・ドラキュラ』『オヤジ坊太郎』などなど、さらに多くの藤子Aマンガのタイトルが浮かんできます。


 以前当ブログで藤子作品と食虫植物を関連づけて書いたことがありますが、今回の『PARマン…』では食虫植物にも言及されており、私にとってなんとお得な回だろう!と感激したのでした。
 http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20140821