てんとう虫コミックス新装版『エスパー魔美』7巻

 てんとう虫コミックス新装版『エスパー魔美』7巻が7月28日に発売されました。
 
 
 劇場版『エスパー魔美 星空のダンシングドール』のベースになったお話「人形が泣いた?」が収録されています。
 『星空のダンシングドール』の脚本は、「人形が泣いた?」と、アメリカのミュージカル映画『リリー』(1953年)の要素を取り入れてつくられたそうです。


 今巻のラストに収録されているのは「エスパーもさらわれる?」。この話との関連で、「見えない道場本舗」管理人のgryphonさんから以下のような記事があることを教えていただきました。
 「人質・捕虜が、わがまま、(悪)知恵、品位、優しさで監禁側を感化し、そのボスに…というパターンは何が元祖?【創作系譜論】」
 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150622/p2


 たしかにF先生はこういうパターンの誘拐エピソードがお好きですね。
 このパターンのFマンガでは、『パーマン』の「がん子誘拐事件」が個人的には最も印象深いかなぁ。誘拐されたがん子ちゃんが持ち前の性格で誘拐犯を振り回すところが愉快です。最終的に事件を解決しがん子ちゃんを救い出してくれるのは、みつ夫と他のパーマンたちですが。
 『新オバケのQ太郎』に「O次郎とゆうかい犯」という話もありました。O次郎が誘拐犯のアジトとは知らずにそこへやってきて、結果的に(O次郎の訪問目的や意思とは関係なく)誘拐犯が自首する羽目になるという…(笑)