【2017年を振り返る】“クラブ数寄屋橋”五十周年記念の会

 今年も残り少なくなってきました。
 そこで、私が今年参加したマンガ関連のイベントやパーティーのうち「藤子不二雄とは直接的には関係がない」「藤子関連なのにタイミングを逸していた」などの理由で当ブログでレポートしそびれていたものを、本日から順々にアップしていきます。それが今年を振り返ることにもなりましょう。
 まずは、4月14日の出来事を。


 4/14、銀座の文壇バー“クラブ数寄屋橋”五十周年記念の会が、帝国ホテル富士の間で催されました。
 ご縁があって私にも案内状が届き、私ごときが出席しても大丈夫か…と不安をおぼえつつも、楽しそうだなという誘惑に負けてありがたく出席させていただきました♪
 
 


 クラブ数寄屋橋は、錚々たる作家・漫画家・芸術家の先生がたが通うお店ですから、このたびのパーティー会場もそれはそれは豪華なことになっていました。
 
 
 

 クラブ数寄屋橋を訪れた名士には、歴史に名を刻むほどの大物が大勢いらっしゃいます。三島由紀夫川端康成司馬遼太郎井上靖吉行淳之介…。総理大臣経験者も10名以上は来店されているそうです。
 手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生、赤塚不二夫先生もこの店を愛しておられました。
 そして、藤子不二雄Ⓐ先生も常連さんなのです。
 
 
 Ⓐ先生はこのパーティーに出席されませんでしたが、お花の寄贈者のなかにお名前があったり、寄せ書きのなかに先生のものもあったりして「藤子不二雄Ⓐ」の存在を感じることができました。
 藤子・F・不二雄先生は酒場へ通うタイプではなかったのですが、クラブ数寄屋橋のママ・園田静香さんとは交流を持たれたことがあります。一昨年、私が静香ママと初めてお会いしたとき、静香ママからF先生のエピソードをうかがったことを思い出します。F先生は静香ママに「『ドラえもん』のしずかちゃんは、ママの名前を使ったんだよ」とおっしゃったのだとか。静香ママは、F先生のリップサービスかもしれないし、真偽のほどは定かではないけれど、ものすごく嬉しくて、その言葉をずっと胸に刻んでおられるそうです。

 
 静香ママ、50周年おめでとうございます! そして、こんな豪華なパーティーに参加させていただき、ほんとうにありがとうございます!!

 
 
 パーティーの司会進行は、大沢在昌先生と北方兼三先生!

 
 
 ド迫力のお二人におそるおそる写真をお願いしたら、お二人の真ん中に入るよう促され、私は蛇に睨まれた蛙か捕まった宇宙人か…といった状態(笑)でもそれ以上に喜びが大きかったです。撮影後、力強く握手してくださいました♪

 
 
 猪瀬直樹都知事も出席されていました。『ミカドの肖像』『マガジン青春譜』『ラストニュース』などを読んで面白かったです!と伝えようかと思ったのですが、そんな昔の本ばかり並べるのも気が引けたのと妙な緊張とで、ろくなことが言えませんでした(笑)もう少しお話をうかがいたかったなあ。

 
 
 
 宮部みゆき先生にサインをお願いしようとカッパノベルスクロスファイア』を差し出したら、「まあなんて懐かしいものを(笑) 今日はハンコも持ってきてるから押しておきますね〜!」と、ハンコをバッグから取り出し、快くサインしてくださいました。大先生に対して失礼な言い方になるかもしれませんが、とても朗らかでかわいらしい先生でした♪ 
 中日新聞夕刊に連載中(当時)の『あやかし草紙』の話をしたら、「原田維夫さんの挿絵がステキなんです!」と返してくださいました。

 
 
 石田衣良先生も気さくに接してくださいました。愛知から来たと伝えると「大須商店街がいいですね〜!」と反応されました。


 文壇バーのパーティーとあって小説家の先生のお姿を多く見かけましたが、大御所の漫画家の先生も出席されていました。私が接することができたのは、松本零士先生と北見けんいち先生です。

 
 
 椅子に腰掛けていらっしゃった松本零士先生に、私が中腰になって声をかけさせていただいたら、「その姿勢だとたいへんだからあなたも椅子に座りなさい」とおっしゃってくださいました。なんとお優しい! 天下の松本零士先生に気を遣わせてしまって恐縮しつつ、非常に感激しました。

 

北見けんいち先生は、常時ニコニコ顔で気さくにお話してくださって、とっても癒し系の先生でした。この日お話させていただいた先生がたのなかでは一番たくさん会話できたと思います。『釣りバカ日誌』のハマちゃんを描いてくださいました♪
 ほかにも何名もの小説家・漫画家の先生がいらっしゃったのですが、人が多くて遭遇できなかったりタイミングが合わなかったりでお話することができず…


 パーティーの時間中、何名もの小説家・漫画家の先生がたがステージに立って、お祝いのスピーチをされました。
 
 
 宮城谷昌光先生

 
 
 林真理子先生

 
 
 桐野夏生先生

 
 
 宮部みゆき先生

 
 
 赤川次郎先生

 
 
 石田衣良先生

 
 
 弘兼憲史先生 

 
 
 松本零士先生

 
 
 紀伊國屋書店社長・高井昌史氏


 ほかにも何名もの先生がスピーチされました。先生がたのお話から、クラブ数寄屋橋の偉大さ、ママの愛されっぷり、お祝いの気持ちなどがふんだんに伝わってきました。
 会場内は人でいっぱいで、どなたがいらっしゃるか簡単には把握できない状況だったので、次はどんな先生がステージに登場されるかとワクワクしました♪ ステキなステキな時間でした。 


 このパーティーに出席して、かなり緊張しながらも、興奮と感動と喜びをたっぷり味わえました。ほんとうにありがたい限りです。
 経験上、こういうパーティーは単純素朴なミーハーに徹するのが一番楽しくて、そのことをあらためて実感したひとときでもありました(笑)