アニメ『ドラえもん』感想(8/3放送分)

 一昨日(8月3日)のアニメ『ドラえもん』は、「友情カプセル」(てんコミ4巻)と「ジャイ子の恋人=のび太」(22巻)が放映されました。どちらの話も原作を尊重した内容だったし、そこにアニメならではの新味が適度に加わって、笑える箇所も多く、ぞんぶんに楽しめました。


 「友情カプセル」は“親友”という語が飛び交う話ですが、機械で友達を作るなんてかわいそう…というのび太のセリフも相俟って、親友の意味をちょっと問い返したくなったりしました。いや、そんなマジメな気持ちになるのは一瞬のことで、スネ夫が機械を使ってまでもドラえもんを執拗に親友にしたがったおかげで、この話は面白くなったのです。機械を使って自分の言いなりになる都合のよい親友を作ろうとしたスネ夫の行為は、話を盛り上げたという意味においてグッジョブ!なのです(笑)
 この話に、ドラえもんが赤い首輪を外すシーンがあります(原作どおりの展開ですが)。ドラえもんの首が露出した姿は、それを見慣れてないだけに新鮮でした♪
 終盤の、力士がスネ夫に勢いよく向かってくるシーンは、筒井康隆の小説『走る取的』を想起させるような、脅威を感じさせる突進ぶりでした(笑)


 「ジャイ子の恋人=のび太」は、のび太が女の子に好かれるなんてありえないと大笑いしながら断言するドラえもんの失礼っぷりから、ジャイアンのび太にほどこす恋の練習、スカンタコ効果でしずかちゃんに嫌われるオチまで、ひたすら面白かったです。