『わが名はXくん』3巻発売!

 7月26日(木)に『わが名はXくん』2巻が発売されました。発売日に購入していたのですが、ブログで記事にしそびれてしまいました(笑)
 
 2巻には、かつて講談社から出ていた学年別学習雑誌「たのしい五年生」(昭和35年4月号〜36年3月号)で発表された12回分が収録されています。
 巻頭口絵で『わが名はXくん』の別冊ふろく×7冊分の表紙がカラーで掲載されていて実に楽しいです。
 
 帯を外すと、ジスタくんとがま口くんがいてワクワク感の増す構図になります。


 そして8月30日(木)、『わが名はXくん』3巻の発売となりました。これが最終巻ですから全巻完結です。
 
 3巻には「たのしい六年生」(昭和36年4月号〜37年3月号)で発表された12話分が収録されています。
 それに加え、『わが名はXくん』のリメイク版『マスクのXくん』も全話収録されています。『マスクのXくん』は昭和40年〜41年に「毎日小学生新聞」にて1年間ほど連載されました。
 巻頭の口絵には、カラーのトビラ絵が13回分掲載されています。


 私は、『マスクのXくん』が連載されていた当時の「毎日小学生新聞」を1部だけ持っています。最終回の掲載された昭和41年5月16日付です。
 
 
 このようなレイアウトで『マスクのXくん』が載っていたのです。
 この日の同紙には、不二家の「Qちゃんとオトギの国デンマークへ行こう」の広告も大きく載っています。
 
 「デンマークへ行こう」の前には「オバQといっしょにケニヤへ行こう!」という企画もありました。昭和40年代序盤という時代背景を考えると、海外旅行はまだ夢の世界…みたいなところがあったでしょうから、アフリカやヨーロッパへ招待されるとはなんと豪華な企画だろう!と思います。現在でもそんな企画があったらすごく豪華ですが(笑)
 この「デンマークへ行こう」キャンペーンで藤子先生が実際にデンマークへ行ってきたことがモロに反映している話が『オバケのQ太郎』の中にあります。てんとう虫コミックス新装版『オバQ』12巻などに収録されている「デンマークに負けるな」です。藤本先生にしか見えない男性が登場して、「こないだデンマークへ行ってきたんだけどね」「デンマークはいいねえ。日本人はだめだねえ」などとやたらデンマーク自慢をするのです(笑)


 ところで、ひとつ気になることがあります。『わが名はXくん』3巻の目次を見ると、『マスクのXくん』の連載期間が「『毎日小学生新聞』昭和40年4月5日〜41年4月25日」となっています。けれど、私が持っている『マスクのXくん』最終回掲載の「毎日小学生新聞」は、上述のとおり「昭和41年5月16日」なのです。
 正しい連載期間は「昭和40年4月5日〜昭和41年5月16日」ということでしょうかね。それとも別の事情があるのでしょうか…。