ヤマザキマリ先生の究極の一冊は『21エモン』

 13日(土)深夜にBSプレミアムで放送された『推しボン! 〜あなたに効く!著名人の極上ガイドブック〜』を観ました。
 漫画家のヤマザキマリ先生がフェルナンド・ペソアの『不穏の書、断章』やガルシア=マルケスの『百年の孤独』、安部公房の『けものたちは故郷をめざす』などの読書体験を続々と熱く語ったすえ、最後に“究極の一冊”として選んだのが『21エモン』でした。
 ヤマザキ先生が『21エモン』をお好きで、その魅力をいろんなところで語っておられるのは以前から知っていましたが、これまでの読書遍歴のなかから究極の一冊として選んだ本が『21エモン』というのには驚きましたし、藤子ファンとして嬉しかったです。生命を維持できる環境(気圧など)も、食物も、文化も、習慣も異なる者たちがひとつのホテルに集まる状況、意思の疎通が難しい者同士が溶け合う寛容性などを高く評価しておいででした。そして、狭い視野にはまりこんで思いつめてしまっている人の心をほぐして広げるような効果をおススメ理由に挙げていました。