「月刊北國アクタス」の藤子不二雄Ⓐ特集

 藤子不二雄Ⓐ先生の大きな特集を組んだ「月刊北國アクタス」10月号が9月20日に発売されました。
 
 この特集の情報を得てすぐに入手しようと思っていたのになぜか買いそびれてしまい、すでに翌月号が発売されていますが、ようやく購入できました。


 ・「月刊北國アクタス」バックナンバー
 https://www.fujisan.co.jp/product/1281683877/b/list/


 北國新聞創刊125周年、富山新聞創刊95周年、月刊北國アクタス創刊30年目突入記念とあって、力のこもった特集です。Ⓐ先生の氷見・高岡時代、とりわけ富山新聞社時代にスポットを当てています。
 この特集、北陸のローカル誌という地の利をしっかり活かしています。富山における藤子Ⓐ先生関連の事象を、東京のメディアがこの手の特集を組むときよりも細かく掘り下げているなあ、という印象です。
 『まんが道』に登場した立山新聞社社長・鍋河大策や図案部の変木一郎のモデル人物を紹介したり、Ⓐ先生が富山新聞時代に手がけた記事・挿絵を掲載したりして、資料としての価値も感じます。


 Ⓐ先生ゆかりの地マップのコーナーでは、氷見・高岡・富山市のほかにⒶ先生の疎開先だった下新川郡朝日町まで網羅していて、さすがだなあと感じました。朝日町内のスポットとしては、山崎小学校跡、山崎神社、長養庵跡の3ヵ所が紹介されています。私は15年ほどに朝日町を訪れたことがあって、山崎小学校跡と山崎神社には行けたのですが、長養庵跡は自力では見つけられませんでした。
 そんな朝日町の各スポットは、現実のⒶ先生の疎開先であったとともに、Ⓐ先生が描いた『少年時代』の舞台のモデルにもなっています。朝日町を訪れたとき撮った写真を少しアップしてみます。
 
 ・山崎小学校跡地。山崎小学校は『少年時代』に出てくる泉山国民学校のモデルになっています。


 
 ・山崎神社。『少年時代』の泉山神社のモデルです。


 
 ・この農道は、朝日町ではなく入善町の風景です。映画『少年時代』のロケ地になった場所です。映画では、子どもたちが通学する長い道として登場します。撮影時にアスファルトが剥がされましたが、ロケ終了後はもとに戻されています。私はこの農道を子どもたちのように歩くのではなく、自分の車で走りました(笑)
 
 ・映画のなかでは、こんな感じで舗装されていない道でした。