「怪談王」で審査員をしました

 きのう(5/19・日)、“最恐”怪談師決定戦「怪談王」東海地区大会の審査員をつとめさせていただきました。

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 出演された6名の怪談はどれも恐ろしくて、それぞれに個性と芸があって水準が高く、甲乙つけがたいものを感じました。それだけに、審査員として厳正に甲乙つけなきゃならないつらさを噛みしめることになりました。でも、そのうえで実話怪談の恐ろしくも魅惑的な世界を生で堪能できて最高でした。

 

 披露されたひとつひとつの怪談に点数をつけ順位を決めるなんて、ほんとうに責任重大でプレッシャーを感じましたし、その場でアドリブ的に講評を述べなければならなかったので、かなり緊張もありました。それゆえ、審査の仕事を終えたときの安堵感はなかなか大きかったです。審査する側に立つことなんてほぼなかったので、ふだんとは異なる立場・視点を体験できたのはとても貴重でした。

 

 優勝したヌガザカさん、おめでとうございます!

 出演者の皆様、多種多様に恐ろしい怪談を聞かせてくださって、ありがとうございました!

 主催の中日新聞さん、会場の金色鮫の店長さん、私にとっては非常に稀有で貴重な「審査員」の機会を与えていただき、ありがとうございました!

 そして、ともに審査員をつとめたお二人、足を運んでくださった多くのお客様に深く感謝します。

 

 

  ここから当ブログらしく藤子ネタと結びつけていきます(笑)

「怪談王」というイベントは、複数の語り手が実話怪談をライブで披露し合う場です。私がそういう感じの事象に触れた最初期の記憶は、『ドラえもん』の「怪談ランプ」を読んだときです。「怪談ランプ」では、のび太くんたちがジャイアンの家に集まって怪談を披露し合います。のび太くんの言葉を借りれば「怪談の会」です。そこで語られるのは実話怪談ではないものの、怪談ランプの効力によってのび太くんが語った出来事が実際に間近で起こります。虚構の怪談がライブで実話化するといいましょうか。「怪談王」と「怪談ランプ」には、そんなふうに“怪談と実話の複合”という意味合いでちょっと近似性を感じるのです。

 

 

 さらに余談になりますが、今回の「怪談王」の会場で拷問器具コレクターの方とお会いしました。その方がこんなものを持ってこられていました。 

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「苦悩の梨」という拷問器具です。

 これの使い方ですが、自分で言葉にすると顔をしかめながら悲鳴をあげたくなりそうなので、ご想像にお任せします(笑)気になる方は自己責任でお調べください(笑)

 拷問器具コレクターといって思い出すのが、藤子不二雄Ⓐ先生の短編『コレク太の変コレクション』です。この作品の主人公・コレク太が、まさに拷問器具をコレクションしているのです。

 現実に拷問器具コレクターの方に会ったのは人生でこれが初めてなので、内心で「リアルコレク太だ~!」と、藤子ファン的に興奮したのでした。