ドラえもんの誕生日にドラえもん百科を再読

 きのう(9/3)はドラえもんの誕生日でした。

 ということで、ドラえもん百科系のマンガで描かれたドラえもん誕生にまつわるページを読んで過ごしました。 

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 方倉陽二先生の『ドラえもん百科』全2巻と、三谷幸広先生の『最新ドラえもんひみつ百科』全2巻です。

 2作品とも「コロコロコミック」で連載されたマンガ作品でして、連載期間は、前者が1977年5月15日号(=創刊号)~1981年4月号、後者が1996年4月号~1999年5月号です。

 

 どちらの作品にも、ドラえもんが工場の生産ラインで製造されるシーンが描かれています。つまり、ドラえもんの誕生シーンですね。

 方倉先生の『ドラえもん百科』では、ドラえもんが出来上がるまでの工程が示されています。その工程は方倉先生オリジナルの設定です。『ドラえもん百科』の作中では全体的にドラえもんがずいぶんドジなキャラクターとして描かれていて、製造工程のシーンではドジなドラえもんがどうやって出来上がったのかわかるようになっています。

 

 製造工程はこんな順番です。

 

・くず鉄を入れると胴体ができる

 ↓

・手をつける

 ↓

・足をつける

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・頭をつける

 ↓

・チェックポイント。失敗ロボットはここで横にやられる。機械が昼寝中で、助かる

 ↓

・生命エネルギーをここでロボットに入れる。ドラえもんには入りすぎている

 ↓

・今まで作られたロボットでドラえもんだけがこけた!(製造中にも、すでにドジっている。)

 ↓

・けしょう機械 中身はともかく、みかけだけでも立派に見せようとする。

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・完成まぢか

 ↓

・かくして、2112年ロボット工場にて生まれる。

 

 このように、材料がくず鉄だとか、失敗ロボットが選別されるポイントで選別する機械が休んでいたためラインから弾かれずに済んだとか、製造ラインの途中でこけたとか、製造の段階でドラえもんがドジになった背景が示されています。

 

 三谷先生の『最新ドラえもんひみつ百科』では、ドラえもんはマツシバロボット工場で生まれた…というふうに、1995年公開の映画『2112年 ドラえもん誕生』に準拠した設定が描かれています。

 

 そうやってドラえもんが生まれてくる場面に思いを馳せながら、あらためてドラえもんに「誕生日おめでとう!」と言いたいです。