本日、「ちゃお」12月号が発売されました。
藤子先生のファンであることを公言しているときわ藍さんの連載『夜からはじまる私たち ~ナイトスクールダンサー~』が10月号から始まっていたのですが、この作品はおそらくもとから短期連載の予定だった雰囲気で、今号で最終回を迎えました。
ですが、次号予告のページにとてもビッグな情報が!
11月30日ごろ発売の次号(2020年1月号)から、ときわ藍さんによる『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のコミカライズ連載がスタートするというのです!!
すでに「コロコロコミック」でむぎわらしんたろう先生が『のび太の新恐竜』のコミック版を連載されていますから、「ちゃお」でときわさんによる連載が始まると、男児向け雑誌と女児向け雑誌それぞれに別バージョンの『のび太の新恐竜』が並行的に連載されることになります。
このような状況がこれまでにあったでしょうか!?
そして、そもそも「ちゃお」に『ドラえもん』が載るなんてほんとうに異例な気がします。
さらに、ときわさんは現役高校生の漫画家さんですから、そんな彼女が『映画ドラえもん』のコミカライズを手がけるというのも目を見張る出来事だと思います。
本当にいろいろな意味で驚きですし、これはもうすばらしい快挙です。
ときわさん、おめでとうございます!
「ちゃお」次号(1月号)には、『のび太の新恐竜』コミック版を手がけるお二人の対談も掲載されるようです。
普段は「ちゃお」を読まない層でも「次号は買う」という人が続出しそうですね。
今号には、ときわ藍さん初の単著コミックス発売の情報も載っています。
12月27日ごろ、『夜からはじまる私たち ~ナイトスクールダンサー~』の単行本が発売になります。話題になったデビュー作『アイドル急行』も収録です。
ときわさんの単著はこれが初めてとなりますが、複数の漫画家さんの短編作品を集めたアンソロジーであれば、ときわさんの作品を収録したコミックスが2種類出ています。
『ともだち』(ときわ藍さんの『あしたの居場所』収録)と『最凶学園』(『目玉』収録)です。
「ちゃお」でついに初連載!と思ったら、今度は『映画ドラえもん』コミカライズ連載、そしてコミックス発売と、ここに来てときわさんの活躍がめざましくなってきました。目が離せません!
ときわ藍さんは、「私はここにいていいのだろうか」「私にどんな長所があるというのだろう」「私をわかってくれる人なんているのだろうか」と不安の中にいる読者に、「あなたはあなたのままでそこにいていいんだよ」「あなたの存在はかけがえがないんだよ」「あなたの頑張りは誰かが見ててくれるよ」と自己肯定感や安心感を授けてくれる作家性・資質を持っているような気がします。(もちろんそれだけではありませんが)
そういった資質が今後の創作活動でますます磨かれ、より多くの読者に届いていくのではないかと期待しています。