鼻でスパゲッティを食べる人

 本日午前のローカルTV番組の街頭インタビューで「鼻でスパゲッティが食べられるんですよ」と言う人を見ました。

 鼻でスパゲッティといえば、「のび太の恐竜」(てんコミ10巻などに収録)でのび太スネ夫に言い放ったセリフ「うそだったら鼻でスパゲッティ食べてみせる」をただちに思い出します。

 

 恐竜の丸ごとの化石を発掘してみせる、と無謀な宣言をしたのび太は、その後恐竜の卵の化石らしきものを発掘したものの、まだ見せられる状態じゃなくてスネ夫に疑われたため、ムキになって「うそだったら鼻でスパゲッティ食べてみせる」と無茶な約束を口走ってしまったのです。

 そして、このお話の最後に「鼻でスパゲッティ食べる機械をだしてくれえ!」とドラえもんに泣きつくことになるのでした(笑)

(『大長編ドラえもん のび太の恐竜』ではその後日譚が描かれ、壮大な物語へと膨らんでいくことになります)

 

 街頭インタビューの人は、鼻でスパゲッティを食べられるのをいいことに、すき焼きのとき鼻で糸こんにゃくを食べて、結局病院行きになったのだそうです😂

 

「鼻でスパゲッティ食べてみせる」と並んで思い出すのび太の無茶な約束が、「オオカミ一家」(てんコミ2巻などに収録)で描かれた“オオカミをつかまえられなかったら目でピーナッツを噛む”です。

「鼻でスパゲッティ」という発想はのび太が言い出したものであるのに対し、「目でピーナッツ」のほうはのび太が言い出したことではない、という差異はあります。ですが、「もし●●ができなかったら●●をする」という構文に共通性があり、「●●をする」にあてはまる部分が無茶・無謀でありつつくだらなさ満点で面白くて、私のなかではこの二つの約束がセットで思い出されてしまうのです(笑)

 

 鼻でスパゲッティを食べられる人は現実にいるわけですが、さすがに目でピーナッツを噛める人は出てこないでしょう。噛み砕くところまではいかなくとも、上下の瞼でピーナッツを挟める…という人くらいはいらっしゃるかしら?まあ、目の安全のためにも挑まないほうがよさそうですね。