「のび太の新恐竜公開記念スペシャル」

  2月1日、WOWOWで「のび太の新恐竜公開記念スペシャル」という番組を観ました。

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 『のび太の新恐竜』の今井一暁監督と脚本の川村元気さんへのインタビューを中心とした内容でした。

  思い出の映画ドラえもんを訊かれたお二人が、お二人とも『鉄人兵団』を挙げたのがとても印象的。

『鉄人兵団』のことが好きな理由として、

今井監督は

“左右あべこべの世界、鏡の世界に入るというアイデア

川村さんは

“ゲストキャラはいい人という前提で観ていたが『鉄人兵団』では敵役(リルル)との心の交流が描かれた”

と述べておられました。

  川村さんはその点にかなり触発されたようで、『宝島』でしずかとセーラの友情をサブプロットとして走らせたのは『鉄人兵団』のしずかとリルルの関係からの影響だそうです。

  今井監督は『鉄人兵団』のほかに『海底鬼岩城』を、川村さんは『日本誕生』を挙げていました。

 

 川村さんは、今回の映画の脚本を依頼されたさい「恐竜でどうでしょう?」と言われて、まずは「嫌だな」と思ったとか。恐竜テーマの映画ドラえもんはすでに『恐竜』や『竜の騎士』があるし、『恐竜』にいたってはリメイクされているし…というのがその理由です。

 しかし川村さんは、「自分らは6600万年前に恐竜が絶滅したと習ったが、最新の学説ではそうではないと言われている。なぜ恐竜が絶滅していないのか、どういうかたちで生き残っているのか…ということを物語にしようと思った」と考えを改めて恐竜テーマに前向きに取り組んだのでした。

 川村さんのそのお話を聞いて、昨年11月に古生物の専門家の方から「現在、研究者のあいだでは“恐竜は絶滅した”というより“鳥類に進化して生き残っている”という言い方をすることが多い」とうかがったことを思い出しました。

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  WOWOWでは、この2月から4月にかけて過去の映画ドラえもんを一挙放送するようです。