「Pen+〈増補決定版〉マンガの神様 手塚治虫の仕事(クリエイション)。」が、本日(3/16)発売されました。
私は、手塚先生の短編シリーズ『ライオンブックス(週刊少年ジャンプ版)』の座談会に参加しております。
また、手塚作品をいろいろと連想式につなげていく「芋づる式読書MAP 手塚治虫編」も作成いたしました。
『ライオンブックス』座談会では、「週刊少年ジャンプ」で月一連載された短編シリーズ『ライオンブックス』の魅力を、飯田耕一郎さん、川口貴弘さんとともに語り合っています。
なぜ『ライオンブックス』を選んだかというと、メジャーな手塚作品について語り合う企画は今まで多くあっただろうから、せっかくの機会なので短編作品をテーマにしたらどうだろう、という話になり、そこからテーマを絞り込んでこれにしたのです。
ジャンプ版『ライオンブックス』は、SFから人情ものまで作品ジャンルがバラエティに富んでおり、緊密な大傑作から緩めの作品まで幅広くあり、入門者の方にも手塚作品の多角的な魅力をコンパクトに味わっていただけそうかな、ということでセレクトしました。
この座談会で言及した各作品は、講談社の手塚治虫漫画全集『ライオンブックス』1~5巻や、手塚治虫文庫全集『ライオンブックス』1~3巻などで読めます。
濃い手塚マニアの方から、いやジャンプ版『ライオンブックス』は、ほかにも、手塚先生が駄作と断じた『成功のあまきかおり』や、単行本未収録の『泥だらけの行進』なんかがあるじゃないか!とツッコまれるかもしれませんが、今回の座談会は入門者の方や代表作以外の手塚作品も読んでみようかしら…という方へのガイド、という目的が大きいですし、座談会のページ数に限りがありますので、そこまではあえて踏み込んでおりません。
今回発売されたこのムック本は、2018年に出た「Pen 」3月1日号の手塚特集を再編集し新たな記事を加えた増補版ムック本になります。私がその2018年の特集で書かせていただいた記事(計14ページ分)も今回のムック本に再録されています。
というわけで、今回のムック本で私が執筆・参加させていただいた記事は以下のとおりです。
- 「モブシーン」と「コマ割り」こそ、その真骨頂。(p12-13/再録)
- あの傑作の真のテーマを、ずばり解説。(p20-27/再録)
- 『ライオンブックス』は、絶対読んでほしい。(p46-51/新記事)
- 作品同士がどんどん繋がる、芋づる式MAP(p54-55/新記事)
- 宝塚という地が、作家としての礎をつくった。(p78-81/再録)
みなさま、お手に取って読んでいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします。
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