ユーチューバーマンガ

 近年「子どもが将来なりたい職業」の上位によくランキングされるようになったユーチューバーですが、マンガの題材としてもちょくちょく扱われています。

 「コロコロコミック」系の児童雑誌で動画配信を扱ったマンガが掲載されていると聞きますし、野球マンガやマンガ家マンガがあるようにユーチューバーマンガというサブジャンルが誕生し形成されつつあるのでしょうね。

 そんなユーチューバーマンガの中から、最近コミックスの第1巻が発売されたばかりの2作品を紹介しましょう。

 

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●『底辺チューバーが宇宙戦争を撮ってみた』1巻(原作:渡辺恒造、作画:バナーイ、集英社、4月3日発売 )

 高校時代に陰キャだった少女・カンナが動画配信者になって2年がすぎた。けれど、相変わらず再生数は乏しいまま。そんなとき突如としてUFOが出現し横浜を襲撃。たまたまその場にいたカンナは間近で宇宙戦争の模様を実況配信して一躍人気チューバ―に。みんなが自分を見てくれる快感に味をしめたカンナは、命の危険もかえりみず戦場へ潜入して動画を撮り続けます。自分の存在証明のために、過去の自分を捨て去るために…。

 《動画配信する少女+ウェルズばりの宇宙戦争》という題材の組み合わせに心誘われて、手に取ってみました。

 

 

f:id:koikesan:20200417074631j:plain●『キミオアライブ』1巻(恵口公生、講談社、4月16日発売)

  児童みたいな高校生・長谷川君生は、やりたいことがいっぱいありすぎて、思いつくたびにそれをノートに書き留めている。夢をひとつにしぼるよう先生から命じられた君生は、ユーチューバーになってやりたいことをひとつひとつ実現させていこうと決意。やくざの娘やヤンキー男子と組み、学園内のエリートである生徒会に睨まれながら、君生たちが動画撮影に打ち込む学園モノです。

 君生にやりたいことがいっぱいある背景には、彼が難病で入院していたことがあります。そのことが、この物語の底流を支えています。

 

 と、ユーチューバーマンガについて書いていてふと思い出したのが、てんとう虫コミックスドラえもん』11巻に収録されている「テレビ局をはじめたよ」です。

 この話では、のび太とドラミちゃんが友人や家族を誘って自宅の一室からニュース番組、料理番組、教育番組などを放送しています。この光景なんて、現在ユーチューバーがやっていることの先取りではないでしょうか。

 当時は「番組を放送する」という概念だったものが「動画を配信する」に変わっただけで、「テレビ局をはじめたよ」でのび太らがやっているような素朴な個人番組であれば、今は一般人でも手軽に作って不特定多数の人々に公開できちゃうんですよね♪