6月1日に発売されたドラえもんレインアイテムで“飴の雨”のシーンがデザインされてとても喜んでいます。
その“飴の雨”のシーンが出てくる「ねがい星」の話を無性に読み返したくなって、てんとう虫コミックス10巻を開いたら、最初に収録されている「おそだアメ」から抜群の面白さで(面白いのはとっくにわかっていたことですが・笑)思わず最後の「のび太の恐竜」まで夢中で読んでしまいました。
最初に収録された「おそだアメ」は、話の始まり方からしてすでに面白くて心をつかまれます。
のび太が学校から帰って真っ先にやろうとしていたことが「にらめっこの決勝戦」だなんて!ということは、もう予選とか準決勝とかやったのかしら?などと、他愛ない想像をかきたてられます。
で、10巻の最後に収録された「のび太の恐竜」のラストは「鼻でスパゲッティ食べる機械をだしてくれえ!」ですからね(笑)10巻は、発端部分と締め部分だけでもこんなにも面白いのです。(面白いのは10巻に限らないことですが、今回はせっかく10巻を手に取ったので10巻にこだわります)
発端と締めにだけ言及して話を終えてもよかったのですが、もう少し10巻について語り続けたい気持ちが強く、この巻で個人的にツボなポイントをざっと挙げていくことにします♪
・「おそだアメ」:ジャイアンの歌のひどさを「きくだけでさむけがして、はきけがする」と表現するドラえもん
・「人間切断機」:胴体を真っ二つに切られて「ほんとにきるやつがあるか」と猛然と抗議するのび太
・「ようろうおつまみ」:酔っぱらって精神をフル解放させた屋根の上のママ
・「いつでも日記」:スキーに誘ってくれたしずちゃんに「しつっこいぞ」と怒鳴るのび太と怒鳴られたしずちゃんの涙
・「百年後のフロク」:のび太が女の子を裸にしていると聞いたときのジャイアンの台詞。のび太をうらやましがる気持ちを隠そうとしているのにダダ漏れ!
・「いないいないシャワー」:ジャイアンが発案した、ジャイアンだけが楽しい交通事故回避訓練
・「ハリ千本ノマス」:しずちゃんがついた親切な嘘
・「弟をつくろう」:家族は4人だと告げられてその場に崩れ落ちるママ
・「たとえ胃の中、水の中」:しずちゃんの口内のドアップ・リアル描写
・「人間ラジコン」:操られながら良い思いばかりするジャイアン
そして、ラストは読みごたえのある名編でのちに長編化されて映画原作となる「のび太の恐竜」!
もちろん、ほかにもツボなポイントはいっぱいあるのですが、キリがないのでこのくらいにしておきます(笑)
ほんとうに面白さで満たされている1冊だなあと、あらためて実感しました。