「子供の科学」9月号に「藤子・F・不二雄」の名が!?

 のび太の誕生日である8月7日に「子供の科学」9月号が発売されました。

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 その表紙に「藤子・F・不二雄」の文字が目にとまる大きさで載っていて、ほとんどそれだけの理由で購入しました。

 

 この号は、昔(1948年発行)の「子供の科学」に載っていた幻灯機の作り方を復刻しています。

 では、なぜ「藤子・F・不二雄」なのか?

 少年時代のF先生は「子供の科学」をよく読んでおり、同誌に載った幻灯機の設計図を見て実際に組み立てた、という話が残されているのです。

 それで、幻灯機とF先生を関連付けて記事にしているわけです。

 

 中学時代のF先生とⒶ先生(藤本少年と安孫子少年)は、F先生が作った幻灯機(反射幻灯機)で上映する作品を共同で制作することにしました。それがお二人の合作の始まりだったといいます。

 F先生は当時を振り返って「一枚の設計図との出会いが藤子不二雄誕生のきっかけを作ってくれた」と語っておられます。

 

 Ⓐ先生の『まんが道[あすなろ編]』で幻灯機のエピソードを読むことができます。

 『オバケのQ太郎』にも幻灯機の出てくるお話があって、その話中で特別図解「反射幻燈機の作り方」が描かれています。藤子ファンの知人のなかに、小学生のころその図解を参考にして父親に手伝ってもらいながら幻灯機を作った、という人がいます。よく映ったそうです。

「Qちゃんロードショー」は、てんとう虫コミックスオバケのQ太郎』4巻(2015年発行)などで読むことができます。この4巻には、「作者の言葉」として「この巻に出てくる幻灯機はぼくらが子どものころつくったものです」という文言が掲載されています。

 

 私は反射幻灯機を作ったことも使ったこともありませんが、個人的な体験のなかで反射幻灯機といえば、2016年3月、富山県高岡市の「定塚ギャラリー」オープン日に開かれた交流会を思い出します。

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 その交流会のなかで、手作り反射幻燈機の上映会がおこなわれたのです。藤子先生のふるさとで藤子先生を愛する方々と反射幻灯機の上映を見られるなんて、ほんとうに素敵な夜となりました。