久志本出版さんから、ふしぎコミックス『山奥妖怪小学校』をご恵贈いただきました。ありがとうございます!
久志本出版さんがこのたび起ち上げた新レーベル“ふしぎコミックス”。
その第1弾として、10月15日にMoo.念平先生の短編集『山奥妖怪小学校』が発売されました。1984~87年に発表された6編を収録しています。
ふしぎコミックス創刊の言葉がじつに熱く、漫画への愛と希望がビシビシと伝わってきます。ふしぎコミックスというこのネーミングにも、何か無性にワクワクするものを感じます。
地道にでも、末永く続いてほしいレーベルです。
ふしぎコミックス第2弾は、Moo.念平先生の『太陽犬ゼロ』なんですね!
「月刊コロコロコミック」連載時にリアルタイムで楽しんだ作品でして、Moo先生と初めてお会いしたさいも『太陽犬ゼロ』が好きとお伝えした記憶があります。
なので、この作品の刊行は個人的にも楽しみですし、多くの人に読まれてほしいなと思うのです。
同封の挨拶文で「小学館の学年誌が「小学一年生」を残して休刊となるなど、子どもに向けた漫画作品が減っている」という現状への危機意識が表明されています。私も、とくに幼少年にとって「漫画への入口」となる媒体が減少している、という危惧を抱いています。
ふしぎコミックスが、子どもたちと漫画との幸せな出会いをもたらす場になるといいなあ、と願わずにはいられません。
幼い子どもたちにとって「漫画への入口」となる…といえば、今は『鬼滅の刃』がその役割を力強く担っているのでしょうね。
先日、よく行く書店で、小さな子が『鬼滅の刃』のコミックスを母親におねだりする光景を目撃しました。母親は試し読み用のコミックスを開いて「漫画ってこういうものだけど、これを読めるの?」と問いただしていました。
おそらく、その子は漫画というものを読んだことがなかったのでしょうね。その後コミックスを買ってもらえたかどうか見届けていませんが、もし買ってもらえていたら、『鬼滅の刃』を読みたいから漫画を読む、というかたちで漫画を初体験することになったのではないでしょうか。
そういう「漫画への入口」となる作品が爆発的に流行っているのは、漫画好きの一人として実に頼もしいことだと思います。
ふしぎコミックスには、時流とはあまり関係のないところでも、子どもにとっての「漫画への入口」「漫画を好きになるきっかけ」「良質な漫画との出会いの場」として着実に刊行を続けていっていただきたいな、と願いを託したくなります。
ふしぎコミックス創刊、おめでとうございます!!