藤子不二雄Ⓐ先生、お誕生日おめでとうございます!
先生は本日で87歳になられました。
ずっとずっとずっと末永くお元気でいていただきたいです。
藤子Ⓐ先生のお誕生日を記念して、当日に『憂夢』を再読しました。
『憂夢』は、「ビッグコミックオリジナル」1991年6月5日号から1995年5月20日号まで月イチ連載され、単行本は「ビッグコミックススペシャル」のレーベルから全3巻が刊行されました。今日は時間の関係で第1巻のみを再読。
心の寂しい人が喪黒福造じゃなく路地裏のビデオショップの客になるという、1話読切タイプの連載作品です。ビデオショップのマスターは、世界に一本しかないその客のためだけのビデオをオススメしてくれます。レンタル料は1泊9990円とかなり高め。
客が帰宅して借りてきたビデオを再生すると、その客にとって夢のような、未来を予知するような不思議な映像が流れます。
そして、その夢が現実に……!?
後悔、不満、郷愁、欲望、憧れ、夢……。それぞれの客が心に抱えているものがビデオの内容と響き合って揺さぶられる……。『憂夢』を初めて読んだ当時は20代だった私が、藤子Ⓐ先生がこのマンガを描き始められたときと同じ50代になってみて読み返すと、20代の頃には感じえなかった、なんとも滋味深いものが胸に沁みてきます。
・『憂夢』のテレホンカード。