大山のぶ代さんのサイン会に参加したことを思い出させてくれることが数日前にあったので、ここでその思い出を振り返ってみます。
2006年6月11日(日)、東京のリブロ池袋本店で、大山のぶ代さんのサイン会が開催されました。
大山さんの自伝エッセイ『ぼく、ドラえもんでした。 涙と笑いの26年うちあけ話』(小学館)出版を記念するイベントでした。
小学生のころからずっと親しみ続けてきたドラえもんの声の主が目の前にいる!
大きな感動がこみ上げてきました。
2010年に名古屋で開催された講演会で生の大山さんを一度拝見したことがあったのですが、サイン会だと本当に目の前に大山さんがいらっしゃるので、「お姿を見られた!」という感動がより大きなものになりました。
私は、「『ドラえもん』のアニメがスタートしたときから観てました!いま感激してます!!」と大山さんに伝えました。
すると大山さんは、にっこりと頷きながら「ドラえもん 大山のぶ代」とサインを書いてくださいました。前もってメモ用紙に記しておいた私の名前(為書き用)を見た大山さんは、「あら、田村高廣さんと同じお名前ね」とおっしゃって、田村さん逝去を惜しむ言葉を続けられました。田村高廣さんがお亡くなりになって間もない頃だったのです。
サインを書き終えると握手してくださり、その瞬間を書店スタッフの方に写真に撮っていただきました。
その日からおよそ2ヶ月後の8月5日(土)、今度は京都の大垣書店ダイヤモンドシティ店で同様のサイン会がおこなわれました。藤子仲間からお誘いいただいたこともあって、その京都のサイン会にも参加しました。
大山さんは会場に姿をあらわすと、「ぼく、ドラえもんでした!」とおなじみの声で挨拶。生で聴くドラえもんの声は感涙モノです。
私はサインを書いていただいてるとき「大山さんの声じゃないドラえもんが始まるとは思ってもみませんでした」と、声優交替の報に接したときの率直な驚きを大山さんにお伝えしました。
すると大山さんは「原作がしっかりしてるから、誰がやっても大丈夫なのよ」とにこやかに言葉を返してくださいました。
翌日の8月6日(日)にも広島の啓文社コア福山西店で同じようにサイン会が開催されたのですが、広島までは行けませんでした(笑)